マイケル・ジョーダンが共同オーナーの23XIレーシング、”独裁”進めるNASCARを独占禁止法違反で共同提訴
23XIとFRMの次の動きと、ジョーダンの声
チャーターシステムは、2016年より導入されている制度であり、新しい契約は2025年から2031年までのものだ。現行チャーター契約を結んでいる15チームのうち13チームは、厳しい期限を与えられた後に新契約にサインしている。 FRMと23XIは、統括団体としてのNASCARが建設的な関与を拒否し、両者間の協議を妨害したため、訴訟が唯一の選択肢となったと非難している。 長いプレスリリースには今後の動きについても詳細に記されている。 「今後数日のうちに、我々は独占禁止法に関する訴訟を継続しつつ、2025年のチャーター契約のもとで来年度のレースを行なえるようにするため、仮差し止め命令を申請する」 「この仮処分申請では、NASCARとジム・フランスの両者に対し、両者の排他的慣行と、いかなる競争からも自分たちを隔離する意図に関する証拠開示を求める予定である。23XIレーシングとフロントロウ・モータースポーツは、2016年のチャーター契約のもとでチームが受けてきた反競争的な条件に対して3倍の損害賠償を求める」 ■デニー・ハムリン - 23XIレーシング共同オーナー 「私の考えでは、それはとてもシンプルなことだ。周りを見渡すと、世界最高で最も競争力のあるスポーツでは、チームが繁栄すればファンも恩恵を受け、スポーツを成功させるために投資する全員がその成功を公平に分かち合うべきだと理解している。適切な改革があれば、レースでもそれを実現できるはずだ」 ■マイケル・ジョーダン - 23XIレーシング共同オーナー 「私が常に熾烈な競争者であり、勝利への意志が私と23XIチーム全員を毎週サーキットに駆り立てる原動力になっていることは、誰もが知っている。私はレースというスポーツとファンの情熱を愛しているが、今日のNASCARの運営方法はチーム、ドライバー、スポンサー、ファンにとって不公平だ。今日の行動は、みんなが勝てる競争市場のために戦う意志があることを示している」 ■ボブ・ジェンキンス - フロントロウ・モータースポーツ・オーナー 「私は20年間このレーシングコミュニティの一員であり、フロントロウ・モータースポーツ・チームと我々の成功をこれ以上ないほど誇りに思っている。しかし、今こそ変革のときだ。他の成功したプロスポーツリーグと同じように、チーム、ドライバー、スポンサーが長期的な企業価値を築き上げることで、我々の投資に対して報われるような、より競争力のある公平なシステムが必要だ」 ■カーティス・ポーク - 23XIレーシング共同オーナー 「独裁ではなく、真のパートナーシップが我々の目標だ。2年以上にわたって、私はNASCARの中でより公平で透明性の高いシステムを支持することに専念してきた。そこでは、フランス・ファミリーと統括組織の重要性を認識しつつ、すべての利害関係者にとって最善のことを行なうべきだ。わずか数時間の予告でチームに強要された契約は、こうした目的を達成するものではない。新契約は、このスポーツにおけるチームの声をさらに疎外し、フランス・ファミリーの手中に支配権と権力を集約し、彼らだけの利益を得ようとするものだ。今日の我々の行動が、我々が愛するこの偉大なスポーツのために協力し合う未来につながることを願っている」
Nick DeGroot