「内向型人間」はもう生きづらさを感じなくていい!現代社会に必要とされているその性質を解明
「内向型」であることの生きづらさを乗り越えられる一冊
人間のタイプを大きく「外向型」と「内向型」に分けるとしたら、あなたは自分をどっちだと思いますか? ちなみに筆者は、外向型と答えたいところですが、本来の性格は内向型であるという自覚があります。 外向型と答えたかったのは、やはり世間的に良いイメージを抱かれやすいのは外向型だからでしょう。内向型はどうしても「集団行動が苦手」「他人に合わせられない」「暗くて話下手」といったネガティブなイメージで捉えられがちですよね。 年を重ねた現在は、内向型の自分と何とか折り合いをつけられるようになりましたが、若い頃は、アピール上手でさらっと人の懐に入っていける外向型の人がうらやましくて、そして妬ましくて(まさに内向型!)、何とか近づこうと必死だった時期もありました。 もし、筆者同様に内向型であることにコンプレックス抱き、生きづらさを感じている人がいるとしたら、ご一読いただきたいのが『精神科医が教える「静かな人」のすごい力 内向型が「秘めたる才能」を120%活かす方法』という書籍です。 本書は内向型が秘めている潜在能力とそれが役立つ事例が、科学論文など最新のエビデンスに基づいて書かれており、少なくとも筆者は内向型であることに自信を持つことができました。 ちなみに、本書によると内向型にはこの8つの長所があるそうです。 冷静さ・思慮深さ・洞察力・客観力・独創性・集中力・傾聴力・共感力 本書にはそれぞれの長所を伸ばす方法もつづられていますが、今回は、現代社会で内向型が見直されてきた背景や、内向型が人類の発展に寄与した事例について述べた部分をご紹介したいと思います!
世の中全体が過度に外向型になっている
私たちはこれまで外向的な人が最高の上司になり、積極的な従業員が最高の労働力を提供すると考えていました。ただ、その組み合わせではお互いが衝突してしまい、チームとしては機能しない可能性が極めて高いのです。 そして、この失敗の確率が高まり、露呈しているのが私たちの生きる今の時代です。世の中全体が過度に外向型になっているからです。 「俺が」「私が」と声が大きい外向型がもてはやされ、外向型の人はより外向的になり、内向的なのに外向的にふるまう人も増えています。 そうなると、結果的に外向型同士でチームが結成される確率も高まり、チーム運営は難しくなります。私は今、多くの組織のマネジメントがうまく回らなくなっている一因はこの外向型同士の組み合わせが影響しているように思えてなりません。 相手の話を一歩引いて聞いて、調整する。 それを自然とできる内向型の役割はこれから増す一方です。皮肉なことに社会が外向型を求めすぎた結果、貴重な存在となった内向型が今、求められているのです。皆さんはありのままでいればいいのです。 外向型に転じずに自分が内向型であることを受け止めて、突き詰め、磨きをかけましょう。それがこの世界で、生き残る近道になります。