レッスンでたまに聞く「左の壁」ってどういうこと!? 現代のスイング作りでも通用するの? もう必要ないの?
昭和のレッスンにあった「左の壁を作れ」は現代では使われない
ベテランなら「左の壁を作って打て」というレッスンを聞いたことがあるかも知れませんが、多くの人は「聞いたことない」「スイングに壁なんかない」と思っているはずです。 【動画】バランス最高! 不動裕理の距離感“ドンピシャ”な超スーパーショット これが実際の映像です しかし現代も、以前とは全く異なる使い方ですが「左の壁」という言葉をスイングチェックやコーチングで使っています。
昭和のレッスンで使われていた「左の壁を作って」という言葉は、アマチュアに「左半身の硬直」を意識させてしまったり、無理に壁を作ろうとして「体当たりスイング」になってしまうことがありました。 一方、「体が突っ込んでる」と注意されると、過剰に「左の壁」から離れたスイングになってしまい、どうすればいいのか分からなくなり混乱してしまう人もいました。 ゴルフレッスンでは昔と真逆な方法論が生まれてしまうことがありますが、現代のレッスンで「左の壁」をイメージに使う理由を説明したいと思います。
「境界線」をイメージさせるために「左の壁」という言葉を使っている
海外レッスンでは「左の壁」という言葉を使う場合、スイング中にイメージできる「境界線」という意味で使う場合がほとんどです。 例えば「体重移動はどのくらいすればいいの?」という質問に対して、適正範囲を伝えるために「左足の外にある壁を越えない程度に」といった使い方になります。
この例えがイメージできる人なら、「左の壁」にぶつかり過ぎても離れ過ぎても適正範囲から外れていることを感じやすくなるはずです。 ただ、想像力がある人には有効ですが、「左の壁」のイメージが全くできない人もいるので、あくまでアドバイスの一種でしかなく「〇〇理論」といった大層なものではないことをお断りしておきます。
インパクト全体の「瞬間」をイメージする際に「左の壁」が出現する
もう一つの「左の壁」は、インパクト全体の「一瞬」をイメージするときに使う場合です。お断りしておきますが、あくまで動画をチェックする際の「指標」として使い、「そうなってるといいよね」ぐらいの話です。 正面からスイングを見た場合、インパクトエリアでシャフトの傾きが地面と垂直になる瞬間が存在します。