<速報>広島・黒田が野茂以来史上2人目の日米通算200勝を達成!
広島は、3回も無死一塁から丸の左中間フェンス直撃のタイムリー三塁打で1点を追加。ルナが死球で歩いて、一、三塁から新井が三遊間に引っ張って、この回2点目を奪い岩崎をノックアウトした。さらに2番手の松田から鈴木誠也のレフトオーバー、石原のタイムリーなども飛び出して7-0とリードを広げた。 余裕のできた黒田は、宝刀のツーシームがますます冴える。4回、先頭の福留にフルカウントからライト前ヒットを打たれたが、ゴメスをインサイドのツーシームで詰まらせてショートフライ。鳥谷は外のツーシームで見逃しの三振、新井良もセンターフライに打ち取った。汗だくになりながら5回も三者凡退。6回二死から福留を歩かせ、ゴメスにも、一、二塁間を破られたが、裏をかいたインサイドのツーシームで鳥谷を見逃しの三振に。キャッチャーの構えたミットに対してほとんどボールがぶれない、究極の制球技術で無失点ピッチングを続ける。6回を終えて95球の黒田は、7回もマウンドに上がった。 一死から坂本にピッチャー返しを打たれ、伊藤隼をショートゴロに打ち取ったが、代打・狩野を歩かせて、二死一、二塁。内野手がマウンドに集まった。もう一度、気持ちを引き締めた黒田は緒方を見逃し三振。この回で球数が115球に達した黒田は、通算200勝の権利を持ったままマウンドを2番手の今村に託した。 8回はその今村、9回は一岡が無失点を守り、完封リレーで黒田の記念すべき1勝をサポートした。7-0でゲームセット。1997年4月25日の巨人戦で、プロ初登板、初先発、初勝利、初完投の快挙を達成してから積み重ねた勝ち星は日米を跨いで、ついに200勝の金字塔に達した。 黒田は、試合後、全員から祝福の握手を受け、新井から通算200勝の記念プレートを手渡された。続いてオーロラビジョンに、入団当時からの、その200勝の軌跡をたどる記念のビデオが流され、お立ち台に呼ばれて場内でインタビューが行われた。