<速報>広島・黒田が野茂以来史上2人目の日米通算200勝を達成!
広島の黒田博樹(41)が23日、マツダスタジアムで行われた阪神戦に先発、大量7点の援護をバックに7回を投げて5安打9奪三振、無失点の内容で今季7勝目、記念すべき日米通算200勝を達成した。 ドジャース、ヤンキースの7年で79勝、広島では計13年で121勝をマーク。日米通算での200勝は、野茂英雄(近鉄で78勝、MLBで123勝)に次いで2人目の偉業となった。NPBでの200勝投手を含めると、元中日の山本昌氏以来、史上26人目の快挙。 黒田は王手をかけながら、6日の中日戦、13日の巨人戦と、この2試合援護がなく勝てていなかったが、この日は味方打線の援護を受け、ツーシーム、カットボール、スプリットをバッターの内外角にビシバシと決める黒田らしい円熟のピッチング技術で阪神を寄せ付けなかった。 マツダスタジアムは男気・黒田の歴史的瞬間を見届けようと満員のファンであふれた。チームは対阪神に8連勝中。相性から言っても、期待感が高まった。そうはさせまいと、阪神打線は対黒田に一番から4番まで左を並べた。一回、先頭の緒方にセンター前ヒットを許し、続く荒木は二塁ゴロに打ち取ったが、エンドランをかけられていて一死二塁。だが得点圏に走者を置いてからが、黒田の真骨頂である。高山を追い込んでからインサイドにフロントドアと呼ばれるツーシームでスイングアウト。福留を四球で歩かせたが、ゴメスのバットを叩き折った。ショートゴロで得点を許さない。 一方、好調の打線は、その裏にさっそく黒田へ援護点。阪神の先発、岩崎の立ち上がりを遅い、一死一、二塁から、「なんとかランナーを返そうという気持ちで打席に入っていた」というルナが、低めのスライダーをうまく掬いあげてレフトスタンドの最前列で弾む、先制の3号3ラン。リードをもらった黒田は、2回、3回とリズムアップ、変化球をベース一杯に散りばめて、阪神打線のバットの芯を外していく。