【解説】妊婦向け文書が“炎上”…批判集中のワケ 広島・尾道市の配布文書
日テレNEWS
広島県尾道市が配布した文書に批判が集まっています。
まずは、何が起きているのか概要から説明します。尾道市役所が市内の妊婦向けに「先輩パパからあなたへ」と題した文書を配布しました。内容は、子育てをしている市内の男性100人にアンケートをとって、その結果をランキング形式で載せたものです。この内容に対して、SNSで批判の声が相次ぎました。
その後、尾道市の平谷祐宏市長がSNSで「妊婦さんや産婦さんなど、子育てに関わる方々の心情にそぐわない内容であり、多くの方々を不快な思いにさせてしまい、大変申し訳ありませんでした」と謝罪しました。 現在、文書の配布は中止されています。 そこで25日の知りたいポイントは―― ◇「先輩パパから」なぜ炎上? ◇産後に夫婦の危機 以上の2点について詳しくお伝えします。
■尾道市役所の妊婦向け文書…SNSで怒りの声
発端となった文書が、どのような内容なのか見ていきます。 批判が集中したのが、妻のこういう態度や言葉が嫌だったというランキングです。(尾道市内の先輩パパ100人アンケートより) 【妻のこういう態度(言葉)が嫌だったというランキング】 1位 わけもわからずイライラしている、少しのことでイライラして当たられる 2位 赤ちゃんの世話で忙しく、家事ができていない 3位 何もしてくれない、子どもの面倒を見てくれない その他も見ますと「『お帰り』『お疲れさま』の声かけがない」「抱き方が下手と言われる」「風呂が長い」「ストレッチが長い」「買い物が長い」といった内容が書かれていました。
ほかにもあります。「妻にしてもらってうれしかったこと」というランキングです。1位は「家事」、2位は「育児」、そして3位の「マッサージ」が炎上ポイントとなりました。 さらに、「妻にしてもらいたいこと」というランキングもあります。1位は「何をしたらいいのか、言葉ではっきり具体的に言ってほしい」、2位は「今のままでよい、十分やってくれている」、3位は「家事をそれなりにやってほしい」でした。(その他「無理しないでほしい」「頼りにしてほしい」など)