【漫画】“人間は餌”の世界で、普通の女子高生と吸血鬼の始祖が出会う話に「独特な空気感好きです」「2人ともかわいすぎる」の声
コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョンマンガ部」。今回は、11月22日発売の作品集『日常やめたらしたいこと』(幻冬舎コミックス刊)に収録されている1篇で、WEB漫画サイト「comicブースト」にも掲載されている読み切り作品『白妙様、秘密ですよ』を紹介する。作者の雪子さんが、9月13日にX(旧Twitter)に本作を投稿したところ、4000件を超える「いいね」やコメントが多数寄せられた。本記事では、雪子さんにインタビューを行い、創作の裏側やこだわりについて語ってもらった。 【漫画】学園に通うのは全員吸血鬼…バレないように学園生活を送る“人間の女子高生”の話に「これが読み切りだと…!?」の声 ■人間の女子高生が紛れ込んだ吸血鬼の学園 授業の終わりを告げる鐘が鳴り、「やっとお昼休みだー!」「今日の飯何型?」「私O型ー」と吸血鬼の学園の高校生たちは、お昼ご飯として輸血パックを飲み始める。 そんな中「花野井は何型派?」と聞かれて、「私はAB型かな」と微笑む女子高生は花野井詩緒。詩緒が飲んでいるのは、輸血パックではなくトマトジュースだった。 実は、人間であることを隠してこの学園に通っている詩緒。普通に高校受験をしたはずが、受かったのは吸血鬼の学園だった。 しかし、不思議と誰にもバレることはなく平穏に過ごしている。近頃の吸血鬼たちは、輸血パックを飲みすぎて、舌と鼻が馬鹿になっているのかもしれない。 詩緒はトマトジュースを飲みながら話を合わせていたが、トマトジュースに飽きてしまいお腹が空いていた。普通の食事を取るべく、少し散歩をすることに。 人目につかないところを探して歩いていくと、立派な藤棚を見つけた詩緒。すると、その近くにいた女の子に「あなた…人間……?」と声を掛けられて…。 この漫画を読んだ人たちからは、「独特な空気感好きです」「これが読み切りだと…!?」「2人ともかわいすぎる」など、多くのコメントが寄せられている。 ■“吸血鬼モノ”なのに吸血しない・争い合わない本作 ――『白妙様、秘密ですよ』を創作したきっかけや理由があればお教えください。 吸血鬼をテーマにした百合が数多くある中で、「自分だったらどんな話を描きたいかな」と考えていくうちにキャラクターが浮かんできました。はじめは、吸血鬼モノなのに吸血しない・吸血鬼と人間が争い合わない話をぼんやり考えてました。 ――吸血鬼であるクラスメートの「血飲みてー」という発言に思わず笑ってしまいました。本作を描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントがあればお教えください。 白妙様のまつげの長さ…?いつもより盛ってます。 ――特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。 詩緒が白妙様に「くさいわ」と言われるシーンが気に入っています。普段あまり描かない表情が、上手く描けたので満足です。 ――普段作品のストーリーはどのようなところから着想を得ているのでしょうか? 私は結構天邪鬼なところがあるので、描きたいテーマがあったらまずは王道の展開やキャラクターを思い浮かべて、そこから逸れる感じのストーリーやキャラクターを作っていくことが多いです。描きたいテーマ自体は無限にあるので、1時間くらい散歩をしているとなんらかのテーマに合わせた話が頭にスッと降りてきたりします。 ――作画の際にこだわっていることや、特に意識していることはありますか? 女の子に華があること。その上で、「可愛い」と「きれい」に差がでるように気をつけています。あと、これは出来ているかあまり自信がないのですが、セリフを読まずに画だけ見てもなんとなく展開がわかるよう意識しています。 ――今後の展望や目標をお教えください。 『白妙様、秘密ですよ(Xタイトル:人間だけど、間違って吸血鬼の学園に入学してしまった話)』は、元々もっと長い話として考えていて、読み切りにする際に設定もかなり端折ってしまったので、本来の設定で少し長めのお話として描き直したいです。作家としての目標は、いつかアニメ化されてみたいという願望があります。自分のキャラクターが動くところが見てみたいな。 ――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします! いつも作品を読んでくださってありがとうございます!皆様からいただくリアクションや、感想がとても創作の励みになっています。 この吸血鬼百合漫画も収録したコミックス『日常やめたらしたいこと』が発売中ですので、こちらの読み切りを読んで気になった方はチェックしてくださいー!(描き下ろし後日談もあります)SNSで作品の発表や商業のお仕事のお知らせなどを発信してるので、ぜひフォローをお願いします。