「偽りの自分に心が折れた」ぺえさん【あなたのSNSディスタンス】
SNSがなくなったとしても幸せな世界はある
――SNSで傷ついた時の対処法は? ぺえさん: SNSも含め悩みすぎて突発性難聴になってしまい、体の不調も現れてきました。その時に、大好きなので手放したくないけど、SNSから一度距離を置きましたね。3日でもいいから1週間でもいいから自分が傷ついたSNSから距離を置くことは、ものすごく大事なことだと思いました。あれだけしがみついていたSNSがなくなっても、それ以上にたくさん、深く人と会うようになったんです。そうなれたときに私にとって、もしSNSがなくなったとしても幸せな世界はあるんだ、SNSが全てじゃなかったんだということにしっかり気付けたんですね。
SNSをやめることは逃げじゃない
――これからのSNSとの付き合い方は? ぺえさん: 自分を受け入れてくれるSNSだったり、自分の表現が通用するSNS、そうじゃないSNSが必ずあると思うのでそこはしっかり見極める必要があると思います。あと、一度足を踏み入れて全然向いてないと思ったらすぐやめたほうがいいと思う。自分を守るためにやめることは全然逃げじゃないと思うので、だから距離を置くことも、SNSをやめることも全て逃げだと捉えずに自分を守る方法だと思って私は向き合っていった方がいいのかなって思います。
SNSに疲れて「もう生きるのも嫌だ」って思う人たちのため
ぺえさんはオネエタレントとして限界を感じ、自分を偽って出していたことで体調を崩した経験から、現在ではSNSやYouTubeでプライベートを包み隠さず公開し人気を得ています。 ――SNSやYouTubeで素の自分を出したきっかけは? ぺえさん: いろいろな病気をしたり体調を壊したこともあって、そうなったときに私と同じような境遇にいる人たちがたくさんいるんじゃないかなと思ったんです。SNSで広がってる世界ってどちらかというとキラキラした、みんなが憧れるような世界じゃないですか。だけど、そこを目指して頑張ろうとすると心ももたないし、とんでもなく疲れてもう生きるのも嫌だって思う人たちがたくさん出てくるなと。そう思ったときに「頑張りすぎなくていいんだよ」という意味も込めて、特にYouTubeではありのままの何も飾らない、頑張ってない自分の姿を表現するようにしましたね。