足の疲労解消にもエクササイズにも活躍!「ニューロボール」の魅力&活用術【今日のライフハックツール】
応用編:ランナーにおすすめしたい使い方3つ
このように、主に足裏のリカバリー用に開発されたニューロボールですが、実は使い方次第ではランナーの脚を強化するアイテムとしても効果を発揮します。 ケガなく、安定したランニングを楽しむためには、脚の大きな筋肉(特に臀部・ハムストリング)や足趾を強化したいところですよね。 けれども、なかなかトレーニングの時間を確保できなかったり、そもそもどのようにトレーニングしたらいいのかわからなかったり…。 そこで、ランニング専門店「STRIDE LAB(ストライドラボ)」東京本店の店長・今井さんに、ニューロボールを使った自宅エクササイズ法をご指南いただきました。 ランニングの基本動作とは 今井さんによれば、ランニングとは着地から蹴り出し(トゥーオフ)までを片足で行なう動作で、いわば片足ジャンプを交互に行なう運動ともいえるそうです。 トゥーオフは最終的には母趾(足の指)で行われます。しかし、さまざまな要因によって、トゥーオフを母趾で行なうことが難しいケースが多いのだとか。 「母趾に力を入れる感覚を忘れていたり、支持基底面(身体を支えるために地面と接している足裏の範囲)が狭かったりすると、トゥーオフのタイミングで安定性が損なわれてしまい、ランニング障害の発症に繋がることもあります」(今井さん) そこで、足指が解剖学的に正常な位置、すなわち自然な位置にあることを前提に、母趾に対して感覚入力を行なうことでトゥーオフ時の安定性を保つことが大事です。 母趾への感覚入力 このように、足の親指だけを分割したニューロボールの上に乗せ、グッと踏みこんでみましょう。この際、ほかの指はあえてリラックスさせることがポイントです。 この動作を繰り返すことで、「足指に力を入れる意識がインプットされ、足指で身体を支える感覚が養われやすい」と今井さん。走っている時には意識しづらいので、走る前に行なうと効果的だそうです。 臀部・ハムストリングへの感覚入力 次は、臀部とハムストリングへの感覚入力に効果的なエクササイズをご紹介します。 つま先をピッタリとつけて、足を「ハ」の字に開きます。 かかとでニューロボールを挟みます。 つま先立ちをすると同時にかかとを寄せ、ニューロボールをつぶします。 10秒間ホールドしてから足を下ろします。3セット繰り返します。 蹴り出しの時にバランスが取りやすくなると同時に、臀部やハムストリングなど、ランニングにおいて安定性を保つために重要な部位を使って身体を支える感覚を養えるそうです。 かかとの感覚入力 最後に、足全体を使って体を支える感覚を養うエクササイズをご紹介します。 まず、両足を肩幅に開き、正面を向いてかかとを浮かすことなくそのまま下にしゃがみます。その際、ひざが内側に倒れないよう、ひざとつま先は同じ方向へ向けてまっすぐに。 しゃがむのが難しいと感じられる方は、分割したニューロボールをそれぞれ両足のかかとの下に置いてから、上記の動作を繰り返してみてください。 ニューロボールを踏みつけることでかかとにも圧がかかり、足全体で体を支える感覚が身につくことが期待できます。 これらはすべて一人で行なえる簡単なトレーニングですが、繰り返すことによって足裏・臀部・ハムストリングを意識して動かす感覚入力に効果的なのだとか。 ご自宅で、またはオフィスで、日常生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。 ──2024年6月18日の記事を再編集のうえ、再掲しています。 今日のライフハックツールをもっと見る>> 執筆:山田ちとら Source: RAD ROLLER, Stride Lab, Amazon.co.jp
ライフハッカー・ジャパン編集部