そもそも笑止千万だった「ほぼトラ論」:「分断+僅差」の大統領選、かつてない大接戦で終盤へ
Maksym Yemelyanov/stock.adobe.com
アメリカ大統領選挙 は11月5日の投開票まで2カ月となり、一気に本格化しつつある。民主党大会を経て、カマラ・ハリスの勢いは続いていくのか。一方、失速気味ともみえるドナルド・トランプは、どう巻き返すのか。混戦が予想される大統領選挙の行方を展望したい。 最初から結論を言いたい。本稿を書いている8月末の世論調査の数字をみると、「トランプ対ハリス」は、どう考えても全く互角だ。それだけでない。おそらく当面は決め手がなく一進一退の流れとなるのではないか。 その理由はアメリカ世論がかつてない「分断+僅差」の状況になっているからにほかならない(これについては後述する)。
本文:3,654文字
購入後に全文お読みいただけます。
すでに購入済みの方はログインしてください。
前嶋和弘