住友生命、シングライフの完全子会社化を完了-1700億円追加出資
(ブルームバーグ): 住友生命保険は18日、シンガポール・ライフ・ホールディングス(シングライフ)の完全子会社化が完了したと発表した。海外事業強化の一環で、シングライフの収益貢献により中長期目標として掲げてきた海外事業の基礎利益1000億円を、2025年度中にも達成する可能性があるという。
発表資料によると、シングライフの総資産は約1.5兆円で、保険料等収入は約3700億円。今後、同社と16年に買収を完了した米国のシメトラ・ファイナンシャルの2拠点を中心に海外事業を展開する。22年度の海外事業で、本業から得た利益に当たる基礎利益は614億円。
住友生命は昨年12月、すでに出資していたシングライフの完全子会社化を目指すと発表。プライベートエクイティー(PE、未公開株)投資会社TPGが保有する株式35.48%を15億8000万シンガポール・ドル(約1700億円)で買い取った上で、残る株式の取得を進めるとしていた。同社への投資総額は計約4200億円となる。
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Nao Sano