元広島ドラフト4位監督と伝説の主将が代表兼GM、宮崎サンシャインズが挑む2年目の戦い
~昨年の倍の勝利数を挙げても最下位脱出できない(金丸監督)
初年度は負けが増えてもご祝儀的な見方をしてもらえるが、ここから先は結果もシビアに問われる。金丸監督も「勝敗に関してもっと貪欲になる」と力を込める。 「昨年の倍の22勝を挙げてもリーグ最下位脱出は難しい。それでもコツコツと勝利を積み重ねていくしかない。勝てないチームには周囲の関心もなくなります。例えば、NBPのスカウトも足を運ぶ回数が減るはずです。地元の人々も弱いチームを見たいとは思わないはずです」 1つでも多く勝てるためにはチームとしての結束と共に、選手個々の思い入れの強さが必要と続ける。 「昨年はチームがバラバラの時期もありました。選手間に溝があり、負けた責任をお互いになすりつけ合っていた。成績を出していないのにそのような感じで、雰囲気の悪さが結果に直結したように思います」 「チーム内のルールを明確化するなど雰囲気改善に努めました。シーズン終盤には7点差を追いつき最後に延長で勝った試合もありました。チーム一丸となり勝利へ向かう姿勢が少しずつ出てきたように感じます」 「今季は野球への熱を感じる選手を獲りました。他球団のトライアウトを落ちても何度でも挑戦する、やる気に満ち溢れている選手です。野球をやりたいという気持ちが重要だと思います」
~田舎の強み打ち出し宮崎の色を作り出す(深江代表兼GM)
深江代表兼GMはグラウンド上の勝利はもちろん、「宮崎の人が何を求めているのかを考えて欲しい」と熱く語る。 「会える人には全て挨拶へ行こうと思います。宮崎の皆さんが求めていることを把握して応えられるようにしたい。チケットを買ったりスポンサーになってもらえる人たちがいないと、我々のような田舎の球団は成り立ちません」 「せめて半分は勝ってもらわないと困る」と直接言われたこともある。宮崎の人々が持つ地元と球団への熱い思いを常に感じている。 「宮崎を盛り上げたいと思っている人がすごく多い。勝ち負けに関して叱咤激動もありますが、それ以上に『地域に還元して欲しい』と言われます。いわゆる田舎魂、田舎ならではの地域愛が強いです」 「厳しいことを言っても試合には足を運んで応援してくれる。ありがたいし本当に嬉しいです。選手も1年やってそういう部分を少しずつ理解してくれています。球団と宮崎の人々の良い関係が築けつつあると思います」 リリーフカーに人力車を使用するなど、色々と試しながら宮崎でしかできない球団作りを探し出そうとしている。 「他球団がやっていること全てが宮崎にとっての正解ではありません。田舎というのを前面に押し出すのも面白い。宮崎ならではの良さがあるので、自分たちの色を打ち出していこうと思います」