愛妻家の石破茂新総裁 鉄道、アニメ、アイドル…ジャンル問わないオタクの顔
自民党総裁選が27日、都内の党本部で投開票され、石破茂元幹事長(67)が決選投票を制して、第28代総裁に選出された。史上最多の9人が立候補した総裁選では、1回目の投票で過半数に達した候補者がおらず上位2人での決選投票に。石破氏は、1回目トップだった高市早苗経済安全保障担当相(63)を逆転し、5度目の総裁選挑戦でようやく勝利をつかんだ。鳥取県出身の総裁は初。10月1日召集の臨時国会で岸田文雄首相(67)の後任として第102代首相に指名される見通し。 【写真】一躍ファーストレディとなった石破氏の妻・佳子さん 清楚な雰囲気の美人 石破氏はジャンルを問わない“オタク”の顔を持つ。 鉄道マニアとしても知られ、2020年の4度目の総裁選挑戦時には、デイリースポーツなどの取材に応じ「昭和テイストな乗り物が好き。仮に時間ができたら千葉のSL鉄道とか宗谷本線に乗りたいね」と熱弁。鉄道員の帽子をかぶり出発進行のポーズを決めた。 アニメやアイドルなどサブカルチャーへの造詣も深い。18年にはドラゴンボール「魔人ブウ」のコスプレを披露するなど、若者たちへ個性をアピールしてきた。子供の頃や学生時代に接した漫画は今でも心のよりどころだと打ち明け「『巨人の星』『おそ松くん』『オバケのQ太郎』『怪物くん』『宇宙戦艦ヤマト』『シティーハンター』『キャッツ・アイ』…。大切な作品ばかり」と笑顔で答えたこともあった。 1973年デビューのアイドルグループ・キャンディーズの熱狂的なファンであることでも有名だ。「めげたときに70年代アイドルの音楽を聞くと、蘇生するんです」と総裁選直前の取材会でも明かした。2013年のニコニコ超会議では「石破カレー」店を出店するカレー好きでもある。ラーメンにも精通し、自民党有志の「ラーメン文化振興議員連盟」の会長も務めている。 さらに広く知られているのは愛妻家としての一面。夫人がネクタイのチョイスや眉メークを手がけていると報道されたことに「一緒になって41年ですね。政治家の妻は大変なんですが、自分があれをやりたい、これをやりたいと言わずに支えてくれています。感謝しても、し尽くせないです」と語っていた。