世界のセレブを魅了する流麗なグランドツアラー! 〈マセラティ〉グラントゥーリズモ
国内で展開しているグラントゥーリズモにはふたつのグレードがある。“モデナ”と“トロフェオ”だ。ともに3リッターV6ツインターボを積む。これはMC20やグレカーレにも採用され、デザイン同様、新世代〈マセラティ〉用に開発されたものだ。“モデナ”が490PS、“トロフェオ”が550PSを発揮する。 もうひとつ、今後導入予定とされる完全電動モデル“フォルゴレ”が存在する。こちらは761PSという強者。0~100㎞/h加速2.7秒は尋常じゃない。最大トルク1350Nmも通常とはひと桁違う数字だ。電気自動車とはいえ、こんなスペック※のクルマを我々の前に登場させるのだから、ほかのメーカーとはひと味もふた味も違う。どうやらフォーミュラEに出場しているレーシングカーのノウハウをつぎ込んでいるようだ。 ちなみに、名前には意味があり、“モデナ”は〈マセラティ〉本社の地名、“トロフェオ”はトロフィーをもらえるレベルの走り、要するに表彰台に上るパフォーマンスを指す。そして“フォルゴレ”はイタリア語の“稲妻”。電気であることとその威力を表現したようだ。なんとなくイタリア人のユーモアを感じる。 そんな感じで走りに話題が集まるグラントゥーリズモだが、インテリアの高級感や上質さも見逃すわけにはいかない。最新のデジタルプラットフォームを持つインターフェイスもそうだが、シートやドアトリム、ダッシュボードを覆うレザーのエレガントさは抜群。これに魅了されるセレブは世界中に数知れずってところだろう。実にお見事である。 ※欧州仕様の数値です。
大人が欲しくなる理由!/デザインで伝統を表現するクルマ
大きく口を開けたようなグリルが〈マセラティ〉の特徴。トライデントのマークを含め、戦前のレーシングカーからの伝統だ。全体的なモチーフは1950年代にピニンファリーナが製作したA6 GCSベルリネッタ。抑揚のある前後のフェンダーがそんな感じ。エレガントの中に“艶”を匂わすのが〈マセラティ〉流。