世界最大の化粧品企業「ロレアル」CEO単独取材 デジタル分野の日本の新興企業と協業へ【WBS】
世界の化粧品市場は2030年に日本円でおよそ15兆4800億円に達し、年平均11%の伸び率で成長すると予想されています。この好調な化粧品産業で世界トップのシェアを誇るロレアルですが、言語の壁などもあり、実は日本市場のシェアは2%ほどです。ここにまだ伸びしろがあるといいます。 スキンケア製品で、日本トップクラスのシェアの「タカミ」は2020年にロレアルの傘下に入ったブランドです。タカミの元社長で日本ロレアルの岡村雄嗣特別顧問が巨大なグループに加わったことで生まれた、その伸びしろについて明かしてくれました。 「日本は大企業がマーケットをリードしているので、出店していくのは単独の企業、小さな会社だとハードルが高い」(岡村氏) タカミではロレアルグループに加わったことで、これまで中小企業では難しかった百貨店での販売が可能に。さらにグループのネットワークを生かし、海外出店ができるようになりました。その結果、売り上げは3年間で4倍以上になったのです。 日本を重視するというイエロニムス氏。他の国より力を入れるという理由は? 「日本の消費者を満足させる製品を作れば、世界中のどこでも売れる。日本人が満足すれば他国の消費者は大満足する可能性が高いからだ」(イエロニムス氏) ※ワールドビジネスサテライト