日中外相会談 意思疎通の強化で一致 来年の「最も早い適切な時期」に王毅外相が訪日へ
中国を訪問している岩屋外務大臣は王毅外相と会談を行い、今後、日中の間での意思疎通を強化することで一致しました。 岩屋毅 外務大臣 「大事なことは、もちろん日中間には様々な懸案や課題がありますけれども、その懸案や課題を一つずつ減らしていく。そして協力と連携の機会を増やしていくということが大事だというふうに思っておりまして、そのために私も努力していきたい」 会談は、昼食をはさんで3時間にわたり行われました。 日本外務省の発表によりますと、会談では「あらゆるレベルで幅広い分野において意思疎通をより一層強化する」方針で一致。これを踏まえ、「来年の最も早い適切な時期に」王毅外相の訪日を実現し、ハイレベルの経済対話を開くことで合意したということです。 懸案となっている日本産水産物の輸入規制については岩屋大臣から早期の規制撤廃を求めたほか、中国で暮らす日本人の安全確保についても協力を求めたということです。 尖閣諸島など東シナ海をめぐる問題や中国軍の活動が活発化していることについて深刻な懸念を伝える一方、来年、日中安全保障対話を開き意思疎通を深めることも確認しています。 中国 李強首相 「当面、中日関係は改善と発展の肝心な時期にあります」 岩屋毅 外務大臣 「日中関係を前進させたいというふうに思っております」 これに先立ち、岩屋大臣は李強首相と40分にわたり面会。日本外務省の発表によりますと、「あらゆるレベルでの交流・対話の促進を通じて両国民の間の相互理解を推進し、お互いの国に対する国民感情を改善するために努力する」ことで一致したということです。
TBSテレビ