＜日・ロ＞7回、郡司の安打で生還した石井（撮影・高橋　茂夫）

　◇パ・リーグ　日本ハム8―3ロッテ（2024年7月2日　エスコンF） 　日本ハムが2日、球宴ファン投票選出選手発表でDH部門以外の9部門で“球宴ジャック”した勢いそのままに連敗を5で止めた。三塁手部門で選出された郡司裕也捕手（26）が4回に逆転7号2ラン、二塁手部門で選出された上川畑大悟内野手（27）が5回に今季1号2ラン。ロッテに打ち勝ち再び貯金を1とした。 【写真】＜日・ロ＞4回、逆転2ランを放つ郡司（撮影・高橋　茂夫） 　先発右腕の金村が2回に高部に先制ソロを浴びたが、0―1で迎えた4回に郡司が、相手先発左腕・メルセデスの投じた144キロの甘く入って来た直球をフルスイングし左翼席に逆転の7号2ランを叩き込んだ。続く5回には上川畑が右翼席前のブルペンに叩き込む今季1号2ランでリードを3点に広げた。7回に3点、8回にも1点を加点。11安打で8得点と打線に勢いが戻った。 　金村は6回まで2本のソロを含む9安打を打たれながらも91球3失点と粘りの投球を見せた。7回は宮西が中軸を3者凡退に仕留めると、8回はこの日に登録された“8回の男”池田も今季初登板で気迫の3者凡退斬り。最後は河野が締め、ようやく連敗を止めた。金村は先発で今季初勝利（2勝目）。勝利後には清宮が「今日の勝利で貯金1です！」と締めた。 　この日の試合はファイターズ50周年シリーズと題して行われ、全選手背番「100」の縦じまの特別ユニホームを着用。仕切り直しとなる7月初戦の試合前には三浦政基氏、柏原純一氏、西崎幸広氏、田中幸雄氏、小笠原道大氏、田中賢介氏と6人のレジェンドOBが集結した一戦で、再び貯金生活に突入する1勝を挙げた。 　試合前に発表された球宴ファン投票最終結果では、最多となる131万4833票を獲得しパ・リーグ外野手部門で選出された万波中正外野手（24）を筆頭に、先発投手部門で山崎福也投手（31）、中継投手部門で河野竜生投手（26）、抑え投手部門で田中正義投手（29）が独占。捕手で田宮裕涼捕手（24）、一塁でアリエル・マルティネス捕手（28）、二塁で上川畑、三塁で郡司、遊撃で水野達稀内野手（23）が選出された。 　▼金村　ピンチで四球を与え、悪いところが出てしまいました。ストレートが引っかかり、うまく制御できないボールが多かったので、次回登板までに修正したいです。苦しい場面が多かったですが、後ろを守ってくれた野手に感謝したいです。