ホコリが溜まりにくいチャンスは「1日に2回」 効果的な掃除の時間をプロに聞いてみた
また、綿製品の場合は洗う回数が増えれば増えるほど毛羽立ち、劣化によってさらに発塵量は多くなります」 ■ホコリが落ちてくる朝と帰宅後が掃除のベストタイミング ──掃除をしているけれど、常にホコリも生み出している。イタチごっこですね。 「ホコリの発生を抑えるのは難しいですね。しかし『ホコリがたまりにくい環境』をつくることはできます。ちなみにお掃除はいつやっていますか?」 ──お休みの日、ゴロゴロしながらテレビを見て、さぁやるかって…ダメですか? 「そのタイミングですと、『掃除したのに もうホコリがある!』と感じるかもしれません。実はホコリは、家具や床にたまっているだけではなく、空気中にも常に舞っているんです。 ホコリは空気の流れに乗ってフワフワと舞い上がる性質を持っています。目に見えないような空気中の小さなホコリは、動きのない空間(人が歩いたり風が吹いたりしない空間)で1メートル落ちるのに約8~9時間かかります。 『ホコリがたまりにくい環境』づくりのポイントは、空気中のホコリが床に落ちて溜まった、朝起きたときや、学校・仕事などから帰宅したらすぐに行うことです。 またホコリを舞い上げにくくするために、空気中のホコリをとってくれる、集塵機能がついた空気清浄機の使用も効果的です」 ■梅雨こそ要注意! ダニの繁殖が活発に 掃除で気をつけるポイントは さわやかな風の吹く過ごしやすい日々が終わり、ジメジメと蒸し暑い梅雨の季節がやってきた。何となく気分が滅入って、掃除がおっくうになりがちだが、この時期の掃除が不十分だと、アレルギーの原因であるダニが爆発的に増える可能性があるという。 冨田さん 「人の汗やフケなどをエサに、寝具やカーペットを住みかにしている“チリダニ”は、室温20~30℃、湿度60%以上の高温多湿な環境を好みます。 チリダニは生きているうちは人間に大きな影響を与えませんが、そのフンや死がいがアレルゲンとなって、アレルギー症状を引き起こす原因といわれています。