睡眠の質を高める薬膳レシピ3選 イワシ、蓮の実、ひじきにホタテ… 疲れの回復やストレス対策にも
◆ストレスを感じた時に手羽肉と蓮の実のスープ
蓮(ハス)の花が枯れた後にできる「蓮の実」は、漢方にも使われる食材のひとつです。精神の安定に効果があり、眠りを誘う食材でもあります。普段からストレスを感じ、体の疲れやすさが気になる方におすすめです。ご飯と一緒に炊いたり、スープに入れるとほくほくとした食感になるので使いやすいです。 一般的に流通しているものは、乾燥タイプが多いので、一旦水で戻してから使用します。戻した時に、中心に緑色の芽が入っている場合は、苦味があるので取り除きましょう。 豆乳のクリーミーな味と、コクのある手羽肉の旨みが体や心の疲れを癒してくれるスープです。 ●材料(4人前) ・手羽元肉:8本 ・しめじ:1株 ・なつめ:3個 ・蓮の実:大さじ3 ・無調整豆乳:200cc ・塩:適量 ・醤油麹:大さじ1 ●作り方 (1)蓮の実は水を入れて、ひと晩ほど置きます。 (2)しめじは、石づきを切り落とし房に分けます。 (3)鍋に水(1000cc)、(1)の蓮の実、(2)のしめじ、手で裂いたなつめを入れて加熱します。 (4)沸騰したら、手羽元肉、塩、醤油麹を入れます。手羽元肉が柔らかくなるまで弱火でゆっくり煮ます。 (5)骨から肉が離れるくらい柔らかくなったら、豆乳を入れてよく混ぜます。 ※豆乳を入れてから沸騰させるとスープが分離してしまうので、気をつけましょう。 (6)器に盛り付けて完成です。 ※なつめの甘みが出すぎてしまうので、スープが仕上がったら取り除きましょう。
◆うまみたっぷりひじきとホタテのご飯
ホタテは、気持ちを安定させ、体に潤いを与えることで、安眠できる食材です。生のホタテを入れてもいいですが、今回は使いやすい乾燥ホタテを使用しました。少ない量でも全体にホタテの旨みが広がるので、風味豊かな炊き込みご飯に仕上がります。 ご飯に飾った卵も、安眠食材のひとつです。夜ご飯に活用すると、効果が高まりますよ。 ●材料(4人前) ・帆立貝柱:大さじ1ほど ・ひじき:大さじ1 ・人参:40g ・卵:1個 ・米:2合 <調味料> ・醤油:大さじ1 ・みりん:大さじ1 ・調理酒:大さじ1 ●作り方 (1)人参は4センチ長さの千切りにします。 (2)米を研いで分量の水を入れたら、<調味料>の食材を入れます。ひじき、貝柱を入れて1時間ほど吸水させます。 (3)吸水時間が終わったら、(1)の人参を入れます。 (4)蓋をして、強火で加熱します。沸騰したら、弱火にして15分加熱します。炊き上がったら全体をよく混ぜて、再び蓋をして10分ほど蒸らします。 ※炊飯器で炊くことも可能です。 (5)溶き卵をフライパンで炒り、炒り卵を作ります。 (6)(4)のご飯を器に盛り、(5)の炒り卵を入れて完成です。
しっかり熟睡して、免疫力をアップしよう!
秋から冬は感染症が流行するシーズン。熟睡することで、体の機能を回復させ免疫力アップも叶います。体の疲れや心の疲れから不眠になることもありますが、今回ご紹介した安眠薬膳レシピを活用し、熟睡することを心がけましょう。 ストレスの多い現代。しっかり寝ることでご自身の体と心の健康を保つことができますよ。 さとうあい 宮城県仙台市在住の料理家。フードコーディネーターや学校講師などを通して飲食業界に携わること20年以上。現在は国際中医薬膳師の資格を取得し、子どもの不調を整える薬膳料理講座や、企業へのメニュー提案などをする傍ら、レシピライターとしても活動中。
さとうあい