【韓国】FCVのコンセプトカー、現代自が公開
韓国完成車大手の現代自動車は10月31日、水素燃料電池車(FCV)のコンセプトカー「イニシアム」を初公開した。同社が27年間にわたり蓄積してきた水素技術をベースに、FCVに特化した仕様を備えている。 同コンセプトカーは、現代自が2025年上半期に発売予定のFCVの商品とデザインの方向性を反映した。イニシアムはラテン語で「始まり、最初」を意味し、「水素社会を開く先駆け」という意味が込められている。◇水素タンクの貯蔵容量拡大◇エアロダイナミックホイールの適用◇転がり抵抗が少ないタイヤの採用――などを通じて、走行可能距離は650キロメートル以上となっている。 ■「ルートプランナー」機能も適用 燃料電池システムとバッテリー性能の向上により、モーター出力は最大150キロワットを実現し、都心や高速道路での走行性能を高めた。FCVに特化した仕様としては、目的地まで水素充塡(じゅうてん)所を経由して走行する最適なルート案内が可能な「ルートプランナー」機能などを適用した。 イニシアムは今月開催される中国「広州モーターショー」や米国「ロサンゼルスオートショー」で順次公開される。