失意の敗者戦で佐々木龍とワンツー! ようやく本領発揮の松井宏佑「手応え得られた1年、来年こそは」/競輪祭
小倉競輪のナイター「朝日新聞社杯競輪祭・第2回競輪祭女子王座戦(GI)」は23日、5日目を迎える。6Rの選抜に出走する松井宏佑(32歳・神奈川=113期)に話を聞いた。 “昨年のリベンジ”に燃えていた松井宏佑。昨年の競輪祭決勝は深谷知広(34歳・静岡=96期)目標から番手捲り。GI初優勝のゴールに飛び込もうというところで、真後ろにいた同期の眞杉匠(25歳・栃木=113期)に2分の1車輪差でVをかっさらわれた。「来年こそはGIタイトル」。松井自身だけでなく、周囲の期待も高まった24年だった。 ところがGIで決勝に乗ったのは地元の平塚オールスターだけ。並々ならぬ思い、新車で挑んだ今年最後のGIは一次予選2走が5、9着。二次予選を前にまさかの敗退で早くも敗者戦回りとなったが、4日目4Rも自身の走りを貫いた。同県の佐々木龍(34歳・神奈川=109期)に差されはしたがワンツー決着でようやく本領を発揮した。 「今日の流れ的には作戦通り。川口(聖二)君に結構踏まされて苦しかったが、後ろを信頼して踏んだ。しっかり反応できたかなと思う。今日から自転車を戻して2走目までよりも良かったけど、いい時に比べるとあまり良くはない。今思えば、オーバートレーニングだったかな。気合を入れ過ぎちゃいましたね」 前検日を含めると7日間の長丁場。悲願達成へ、状態のピークをシリーズ後半に設定していたとしても致し方ないかもしれない。1走目は後ろに別線に入られる不運もあった。 「展開に恵まれなくても脚があれば乗り切れるので。レースしてみたら新車も良くなかった。今年こそはGIを獲るつもりで、獲れると思って戦ったが甘くはなかったですね。でも手応えも得られた1年だった。今年の反省を生かして来年こそは、って思ってます」 既に気持ちは切り替わり、来年への反撃は始まっている。残りの2走も前に攻める走りを見せてくれるはずだ。(netkeirin特派員)