老舗自動車メーカー・タトラが大型トラックを刷新! 唯一無二のフレーム構造は100年経っても健在!!
キャブとエンジンはDAFから調達
新型フェニックスのキャブはオランダ・DAFの建設用大型トラック「XDC」と共通となっている。安全性、耐久性、快適性を最大化するべく開発されたXDCは、汎用の大型トラック「XD」をベースにDAFが2023年に発表したもので、視界や安全性能、空力性能を向上している。 いっぽうのエンジンは、DAFなどが所属する米国パッカー製のMX-11/13型ディーゼルエンジンを採用した。MX-11型はエンジン出力300/330kW(約410~450ps)、MX-13型は同315/355/390kW(約430~530ps)の出力帯を用意する。 組み合わされるのはZFの「トラクソン」自動化機械式トランスミッション(AMT)が標準で、オプションでアリソン製のフルオートマチック・トランスミッション(AT)を用意する。同じくオプションとなるが駆動系にタトラ製の減速ギアボックスを追加することができる。 なお、新型フェニックスでは手動式トランスミッション(MT)は提供されない。 大型トラックや特装車で標準装備化(法規による義務化)が進んでいる電子機器やドライバー補助システムはフェニックスにも導入される。ワイパーや灯火類の自動制御、左右の死角をなくすコーナービューシステムなど、オフロードトラックでも安全装備は充実している。 前方の障害物検知や、広角ミラーに代わるカメラによるデジタルビジョンも利用可能だ(カメラはキャブ左右の上部に取り付けたアームに搭載し、カメラ画像はキャブ内のAピラーに取り付けたモニターに表示)。さらに車線逸脱警報(LDWS)やタイヤ空気圧監視システム(TPMS)も用意した。 LED化された灯火類と最新の快適装備に加えて、アクセサリーやデザイン部品などのオプションも豊富に用意されている。キャブはショート(デイキャブ)とエクステンデット(スリーパー)に加えて、2段ベッドも可能なレイズドルーフスリーパーも選択可能だ。