「時々無性に食べたくなる」「ご飯が進みすぎる」…やよい軒の隠れた人気メニュー「味噌かつ煮定食」。そのこだわりとは?
席に戻り、食事を再開。今度は付け合わせの和え物とポテトサラダも食べてみましょう。和え物と味噌が合うのはもちろん、ポテトサラダも案外合うことに気付かされます。さらに半熟卵を割ってかつをディップすれば、かつ丼のようなテイストに。何通りも楽しみ方がある千変万化なメニューですね。 味噌かつ煮に夢中になり、から揚げの存在を忘れていました。こちらは安定した人気メニュー、美味しさとご飯との相性は疑うべくもありません。
衣のカリッと感、肉のジューシーさをかねそなえており、味噌かつ煮や漬け物、だしと合わせて最終的に500グラムほどのおかわりをすることになりました。 さて、ここであらためてやよい軒の紹介です。 やよい軒の歴史をさかのぼると、意外にも西洋料理に突き当たります。やよい軒を運営するプレナス創業者・塩井末幸さんの祖父である民次郎さんは、もともと築地精養軒の2代目料理長でした。そこで腕を磨き、1886年に東京・南茅場町で西洋料理店「彌生軒」をオープンします。この彌生軒の名が、やよい軒に引き継がれています。
そんなやよい軒の人気メニューは「しょうが焼定食」「肉野菜炒め定食」「チキン南蛮定食」「から揚げ定食」が不動の四天王です。プレナスの後藤大輔さん(コーポレートコミュニケーション室)によると、ヘビーユーザーは30~40代の男性だそうです。ここをメインターゲットとして来店頻度を維持しつつ、若年層や女性客、より高齢の層も取り込めるように、日々のメニュー開発で意識しているといいます。 その他、やよい軒では日本食の定食として「一汁三菜」を意識していると後藤さんは話します。やよい軒の前身チェーンである「めしや丼」ではその名の通り丼メニューがメインでしたが、やよい軒へのリニューアルを機に、バラエティー豊かな定食として、ご飯をおいしく食べてもらえるように工夫しているそうです。
もちろんご飯にも工夫を凝らしています。国内に4つの精米工場があり、各地から仕入れた玄米を独自基準で検査。その上で、玄米の栄養を残しつつも、白米のような食感の無洗米「金芽米」として精米しています。 精米したものは店舗に届いたのち、全て現場で炊飯しているといいます。使用しているのはガス窯。また、いつでも炊きたてに近い状態で提供できるよう、あえて1回の炊きあがりが約10キロと、小規模に小刻みに炊飯しているそうです。