明治安田J1再開! 川崎F・鬼木監督、神戸戦へ「後半戦はより勝負、勝点3にこだわりたい」
2週間半ぶりに再開となる『2024明治安田J1リーグ』。6勝10分8敗・勝点28の14位に甘んじる川崎フロンターレと12勝6分6敗・勝点42の4位ヴィッセル神戸。両軍の立場は異なるが、第25節に懸ける思いは変わらない。 【PHOTO】武藤嘉紀(ヴィッセル神戸) 8月5日にメディア対応を行った川崎F・鬼木達監督はこの中断期間にベースのところに立ち返った。 「選手をまずリフレッシュさせること。基本的なところで全員で守って全員で攻める。パスの質のこだわり。自信を持って受ける、判断を早くする。選手たちは非常にいい集中をしていると思う。選手間のコミュニケーションなど詰めるべきところを詰めてこられている。その辺の活気、競争があるとも思う」 神戸対策としてセットプレーにも時間を費やしたと監督は言う。 「前節柏(レイソル)戦の失点もあり、止められるところで止められず、得点できそうなところで得点できなかった。守備のところは改善が必要だった。セットプレーはこの夏場攻守でカギになってくると思う。神戸戦でもセットプレーは我々のチャンスにもピンチにもなってくると思う」 神戸戦ではハードワークが必要不可欠だと指揮官は続ける。 「前線にキーになる選手が多いので、神戸というチームと戦う上でハードワークが必要。戦う部分、そこで負けてしまうと主導権を握れない。その戦う部分の重要性は選手に話している。去年のチャンピオンチームと戦うにはどういう気持ちで戦わないといけないのか。自分たちがどういう風に挑まれたら嫌だったのかということを実際やらないといけない」 前節は序盤のCF山田新の2得点を守り切れなかったが、2-2に追い付かれた後左ウイング・マルシーニョのシュートにトップ下脇坂泰斗が詰め、終了間際のPKのピンチにもGKチョン・ソンリョンが阻止して5戦連続ドローを止めた。鬼木監督は2週間半を経ての連勝に強いこだわりを口にした。 「当然そこはこだわってやらないといけない。勢いを付けて進んでいきたい。後半戦はより勝負にこだわる、勝点3にこだわりたいという自分の思いを選手たちに伝えているので、ホームでもあるし、結果にはこだわりたい」 なぜなら鬼木監督はわずかな可能性を諦めてはいない。 「狙えるタイトルはしっかり狙っていかないといけない。自分たちが今置かれている現状からひとつひとつ勝点3を積み上げていこうと選手たちに伝えている。リーグ戦は残り全部勝っても勝点70なので、今年の試合数から見ると優勝ラインかと言うと難しいと思うが、自分たちが何か起こせるところへいかないといけない。勝ち続けるのは難しいとは思わないが、何位以内とか優勝とかよりも目の前の試合。中断前から選手たちにはまず勝率を五割に戻さないといけない。話はそこからと伝えている」 対する神戸も勝点3を譲る気はさらさらない。第23節では最下位に沈む北海道コンサドーレ札幌を相手にまさかの1-1で終えると、中断前の第24節・名古屋グランパス戦では90分を前に1-2の崖っぷちから90分MF山内翔、90+3分DF菊地流帆と途中出場のふたりが怒涛の連続ゴール。劇的逆転勝利と思われたが、4分後にGK前川黛也が痛恨のPK献上で3-3となり勝点1を分け合ったのだ。これで首位・FC町田ゼルビアに勝点7差。これ以上、勝点差を付けられるわけにはいかない。 J1での通算対戦成績では川崎の18勝9分10敗の勝ち越しだが、直近の試合では神戸が2連勝中である。国立競技場での開催となった第18節では前半終了間際のFW武藤嘉紀のゴールのみで1-0に終わったが、川崎Fの4倍ものシュートを放った神戸がスコア以上の完勝を収めた印象が強い。 果たして、川崎Fが今季初の連勝を飾るのか、2戦連続ドローの神戸が3試合ぶりに勝点3を獲得するのか。『明治安田J1』第25節・川崎F×神戸は8月7日(水)・Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsにてキックオフ。チケットはチケフロ(Jリーグチケット)にて発売中。試合の模様はDAZNにて生中継。