「昭和的かもしれないが」賛否両論の店主・笠原将弘が語る「働くこと」と「将来は店を継ぐ」宣言をした息子への本音
予約が取れない店で有名な日本料理店「賛否両論」の店主で料理人の笠原将弘さんに、店のスタッフや3人の子どもに伝えているという「働き方」について語ってもらいました。(全2回中の2回) 【画像】「美男美女すぎ!」笠原将弘さんと奥さんの乾杯ショットや、予約が取れない店「賛否両論」のシックな店内写真まで(全10枚)
■子どもたちは全員「店でバイトを」 ── 現在は、長女と次女が社会人、長男が大学生だそうですね。進路を決める際に親子で話すことはありましたか。 笠原さん:「将来どうする?」って話は子どもとしょっちゅうしていたけど、最終的には全員自分で決めたね。子どもながらに小さい頃からの夢がそれぞれあって、それを追いかけているように思いますね。
親心で「こういうところどう?」とか、「ここ入ったらいいぞ」という話はしたけど、結果的にみんな自分の好きな道に進んで。長女は化粧品関係の会社で、次女は将来カフェを開きたいそうで、おしゃれなカフェを運営しているところ。長男は家を出て大学生。ヨーロッパのサッカーが好きだから、仕事で行けたらいいなって話をしていて、国際経営などを学べる大学に通ってますよ。 ── お子さんたちは学生時代に、笠原さんの店でバイトをするそうですね。
笠原さん:大学って休みが多くて、「また休みか」ってなるよね。家に帰ってきてだらだらしてるからさ、「だったらバイトしろよ」と言って店でバイトさせてるんだよね。あまり年が変わらない同世代の子たちと働けるし、おこづかい稼ぎにもなる。長女も次女も大学生のときにうちの店でバイトをしていて。 ── 先日、長男が笠原さんのYouTubeチャンネルで、「将来は店を継ぐ」という話をされましたが、お気持ちはいかがでしたか。
笠原さん:「うん、そうか!」と思いましたね。本気でやりたいというならば、それは嬉しいですよ。でもこういうことはもっとちゃんとしたときに、2人っきりのとこで言えよと怒りましたけど。「賛否両論」はひとりで始めた店で、代々続いているわけじゃないから、自分の代で終わっていいと思っていたんだけどね。でもね、本気でやるなら、めちゃくちゃ厳しいところに修行に行かせますよ。 店でバイトをすると、俺とも一緒に仕事をするから、家にいる時とは違った面を見るし、周りからいろいろ言われて継ぐ気になったのかもしれないね。