記憶から消したい…。アーセナル、21世紀最悪の選手(6)全盛期はとっくに…。1年目以降はほぼ出れず
イングランドを代表する名門であるアーセナルには、これまで数多くの選手が在籍してきた。ティエリ・アンリらクラブ史に残る活躍を披露した選手がいた一方で、期待に応えられなかった選手も数多くいる。今回は、21世紀以降のアーセナルにおいて期待外れな結果に終わった選手をピックアップして紹介する(在籍期間、移籍金、通算成績は『transfermarkt』を参照)。
DF:セバスティアン・スキラッチ(元フランス代表) 生年月日:1980年8月11日 在籍期間:2010年夏~2013年夏 移籍金:650万ユーロ(約32億円) クラブ通算成績:39試合2得点0アシスト 2010年代前半、アーセナルはセンターバック(CB)の人選に悩まされていた。それまで主力だったウィリアム・ギャラスが退団し、彗星のごとく現れたトーマス・フェルマーレンも、2年目の2010/11シーズンから怪我に苦しんでいたことが大いに影響している。 この穴を埋めるべく獲得したのが、当時若手だったローラン・コシールニーと2000年代にリヨンの全盛期を支えたセバスティアン・スキラッチだった。前者は後に主将を務めることからもわかるように長きに渡って活躍したが、後者はアーセナルに加入した時点で衰えが始まっていた。 スキラッチは2010年夏に行われた南アフリカワールドカップ(W杯)のフランス代表メンバーにも名を連ねていたが、スピードの劣化が激しく、フィジカル能力が求められるプレミアリーグを戦うには厳しかった。 結果的にアーセナルでは3シーズンを過ごしたが、怪我も多く、1年目に公式戦32試合に出場して以降はほとんど試合に出場していない。2年目と3年目は、トップチームで計7試合の出番に留まり、期待されたベテランDFの役割を果たすことができなかった。
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