巨人・阿部慎之助監督、大山獲りに直接出馬意向 阪神から巨人の「世紀の大FAの先駆者になってほしい」
巨人・阿部慎之助監督(45)が23日、オフのフリーエージェント(FA)市場について初言及し「優勝したからこそ補強が必要。ある程度は実績がある選手がいてくれたらと思っている」と胸中を明かした。 リーグ連覇、日本一に向けて〝意中〟の相手にラブコールを送った。課題である得点力不足を補う存在として、獲得に乗り出しているのが阪神・大山だ。今季リーグ2位の得点圏打率・354を誇った右の大砲で関係者によると、6年総額24億円を超える規模の条件を用意しているとみられる。 両球団間でのFA移籍となれば初となる。指揮官は「本人が一番、懸念しているのは阪神から巨人に行くということだけだと思う」と思いやった上で「(ファンからの)ブーイングは認められている証拠だと思って意気に感じてほしい。うちにきて世紀の大FAの先駆者になってほしい」と語った。 ソフトバンク・甲斐の獲得にも乗り出す。4年以上で総額10億円規模の大型契約を提示する見込みだ。4度の日本一を経験している球界屈指の捕手。強打の捕手として黄金時代を支えた経験から「絶対的な司令塔がほしい」と願った。ソフトバンク・石川も調査している。 阿部監督はこの日、札幌市の飲食店「北の味 大助」で約70人の野球ファンの前でトークショーを実施。今後は直接交渉の席に足を運び、思いを伝える意向を示した。「せっかく得た権利。人生にないぐらい悩んで決めてほしい」。梶谷、井納を獲得した2020年オフ以来、4年ぶりのFA補強へ、最善を尽くす。(樋口航)