“いない”45.1%…女性の管理職登用どう進める?選択的夫婦別姓は?女性リーダーたちの本音
伊達美和子社長 「工夫という点では、女性自身が管理職を目指すキャリアプランを早い段階から意識してもらいたいと思っています」 「チャンスは女性だけでないので、女性のみに与えるのではなく若手全体に対して自分自身のキャリアビジョンを早い段階で考えるしくみを意図して作っています。 よって早いタイミングから、具体的実務で活躍できるようなしくみ、チャンスを与えることを意識しています」 城間記者 「多くの企業では現在、男性の育休取得も広がっているとは思うのですが、やはり女性の方が産休や育休で会社を休む期間というのは長いと思うんですね。伊達社長の実感では、その時期がちょうどキャリア形成をしていく時期と重なりやすい。なので、森トラストでは女性に若いうちからチームリーダーなどを任せる機会をつくっているそうです」 庭野解説委員 「子育てとの両立の面だけでなくて、若いうちからやりたいことをやれるということは今すごく必要だと思います。昭和の時代は20代、30代は“雑巾がけ”といって、やりたくない仕事でも先輩の下働きをやり、40代ぐらいになってやっと自分のやりたかったことが実現できるようになるんですけれども、今はもっと時代が早く進んでいますから」
■通称使用と選択的夫婦別姓は「全く違うもの」──企業が法制化をもとめるわけ
庭野解説委員 「選択的夫婦別姓についても女性リーダーの反応を聞いてきてくれましたけど、いかがでしょうか」 城間記者 「先月、経団連が選択的夫婦別姓制度を導入するように、自民党や各大臣に提言を出しています。現在、多くの企業では旧姓の通称使用を認めているんですけれども、経団連が役員などを務めている女性に行ったアンケートでは、88%の女性が旧姓を通称として使用することで『不都合、不利益、不便が生じている』と回答していて、多くの女性が困難を感じているんだと思いました」
庭野解説委員 「これからオリンピックもありますけれども、アスリートや研究者の方などは、名前が変わってしまうと検索したときに違う人のように見えるので、過去の業績がなかったことになってしまう不都合もあるというふうに聞いています」 城間記者 「職場で旧姓使用を認めている企業のトップは、選択的夫婦別姓についてどういうことを考えているのかというのを聞いてみました。まず、大和証券グループ本社の田代副社長です」