【園田競馬 兵庫クイーンC】金沢ハクサンアマゾネスが重賞25V 重賞最多勝記録タイに並ぶ
園田競馬の「第21回兵庫クイーンカップ」が行われ、単勝1.3倍の圧倒的1番人気に支持された吉原寛人(41)騎乗、金沢のハクサンアマゾネス(牝7=加藤義)が早め先頭から押し切り、連覇を決めた。重賞25勝目は、地方競馬の重賞最多勝タイ記録となった。 金沢の女帝はどこまでも強かった。スタートで後手。だが吉原に慌てる様子はない。最後方から進み、2周目の1角過ぎから動き始めた。向正面では3番手。先頭を照準に入れた。「位置取りを考えず、腹をくくって乗った。(2番人気の)スマイルミーシャが一瞬、動きが悪そうなところを見せたので、そこで一気にさばこうと。3番手まで行きました」(吉原)。 ライバルが見せたわずかな隙を逃さなかった。3角で再度、エンジン点火。楽な手応えで先頭に立って直線へ。マークしていたスマイルミーシャが追い上げてきたが2馬身半差、退けた。 「ホッとしました。改めてハクサンアマゾネスの凄さを実感しました」と吉原は満面の笑み。管理する加藤和義師も「いい状態で臨めた。あの展開になりましたが捲る力はあると思っていました。凄くうれしいです」と語った。 この勝利でオレノココロ(ばんえい)が持つ地方競馬の重賞最多25Vに並んだ。吉原も「本当に凄い記録。年内にもう1つ積み重ねて26にしたいという気持ちはあります」と力が入る。 次走は中日杯(12月1日、金沢2000メートル)を視野に入れている。単独トップへ、偉業達成は目前だ。