<独自>万博ポイントで「ラウンジ」利用可能に 「ミャクポ!」11月中にグッズ交換開始
2025年大阪・関西万博の独自ポイント「ミャクポ!」について、万博期間中に人工島・夢洲(ゆめしま)(大阪市)の会場内に設置される特別な休憩所の利用権と引き換えられるようになることが9日、分かった。また、ポイントと景品の具体的な交換方法はこれまで示されていなかったが、万博グッズとの交換を申し込める拠点が大阪市内に11月中に設置されることも明らかになった。 ミャクポ!は、りそな銀行など金融機関4社がコンソーシアムを組んで運用しているスマートフォン向け決済アプリ「EXPO2025デジタルウォレット」のポイントサービス。 アプリ利用者は、万博が掲げるSDGs(持続可能な開発目標)達成に即したリサイクルやボランティア活動に取り組んだり、万博関連イベントに参加したりすることでポイントをためることができる。共通ポイント「Ponta(ポンタ)」やJR西日本の「WESTERポイント」から交換できるサービスもすでに始まっている。 一方、万博会場での特別な体験や万博限定グッズと交換できるとの告知もされていたが、これまで具体的な使い道は示されていなかった。 万博関係者によると、来年4月から半年間の万博開催期間中、会場北部に設置される「EXPO2025デジタルウォレットパーク」を、ミャクポ!との交換で利用できるようにする。 この施設は、参加国が自前で建設する「タイプA」パビリオンが入らなかった場所に設置。空港などで特別な会員が利用できる「ラウンジ」のような施設で、セルフサービスで飲み物などを提供するテラスやソファ席が計260席あり、イベントスペースや会場内のツアーの待機場所になることも想定されている。運営業者はすでに公募で決まっているという。 さらに万博開幕前にミャクポ!と万博グッズの交換を申し込める拠点の概要も判明。大阪市北区の商業施設「KITTE(キッテ)大阪」にある店舗「Giftpad space(ギフトパッド・スペース)」で、今月中旬以降の受け付け開始を予定している。 万博の公式キャラクター「ミャクミャク」がデザインされたトートバッグやゴルフボールなどの非売品と交換できる。大阪以外の場所にも交換拠点を設けることや、インターネットサイトでの交換も検討している。
りそな銀行の関係者は「ミャクポ!は万博に合わせた期間限定のポイント。万博の機運醸成イベントなどに参加してたくさんためて、楽しんで使ってもらえたら」と話している。(井上浩平)