いよいよ佳境「なつぞら」につきまとう“都合の良さ”
朝から深刻な話はウケないのか
要は、描き方が浅いということになるだろうか。 「朝ドラなので、朝からあまり深刻な話は観たくないという視聴者も多いでしょう。でも、マタハラや産後の職場復帰などは、いまもなお悩んでいる人達が多い社会問題だけに、中途半端にしか描けないとしたら残念です。そこにもっと尺を割いてでも深く描くことで、多くの人達が観る朝ドラとしての新しい価値も、さらに高めることができたのではと思います」と話すのは、週刊誌の50代男性編集者。 11日放送の第141回では、なつらマコプロ一行が今度は「雪月」を訪れて、とよ(高畑淳子)から開拓時代の話を聞くという。今月中に終わってしまう「なつぞら」。最終回まで楽しませてほしい。 (文・志和浩司)