「一緒に復興を目指していきたい」石川さゆりが能登町の復興応援特命大使に 紅白では21年ぶり「能登半島」歌唱
歌手・石川さゆり(66)が、29日付で能登半島地震や豪雨で甚大な被害を受けた石川・能登町の復興応援特命大使に就任した。 【写真】石川さゆりと遠縁の大相撲の元大関 NHK紅白歌合戦でも歌唱するヒット曲「能登半島」(1977年)の縁や、出身地の熊本市で2016年の熊本地震の「復興元年特命大使」に就任し、復興に尽力した実績から就任が決定。復興大使としての具体的な活動の詳細は決まっていないが、3年間の任期の中で、能登のイベントに出席しての歌唱や、能登の特産品などのPR活動などを行う予定となっている。 現在も、毎日能登の天気が心配でチェックしているという石川。「19歳で『能登半島』を歌って、能登にお邪魔する度にご縁が生まれた。親戚のような思いで心配してます。被災地の皆さんと心をつなげられるように、歌を届けて、少しでも美しく、おいしく、文化のある能登に戻ってもらえるように、一緒に復興を目指していきたいです」と意気込んだ。 このほど委嘱状の交付式が行われ、大森凡世町長(62)は「石川さんがお忍びで、能登の公民館に訪れたこともあったり、とてもご縁が深い。歌番組で能登町から中継で石川さんが歌うと、本当に町民は喜ぶ。能登に足を運んでもらって歌っていただくことが、町民にとって一番の元気になる。復興の一助を担っていただきたい」と石川の大使としての活動に期待。同時に「紅白歌合戦の歌唱も楽しみ」と話していた。 紅白で21年ぶり「能登半島」歌唱 〇…紅組最多記録を自ら更新する47回目の出場となる石川は、紅白で「能登半島」を03年以来、21年ぶりに歌唱する。同曲は、代表曲である「津軽海峡・冬景色」の次に発売された曲。「『津軽―』があまりにも大きな存在となった中、『一発屋になりたくない!』とすがりながら歌ったのを覚えています。今年は能登の皆さんの顔を一人一人思い浮かべて歌いたいです。歌には年齢やご縁、能登の美しい景色を乗せて歌唱します」と言葉に力を込めた。
報知新聞社