祭典終わっても日本で見れる各国のラグビーW杯戦士!
いよいよ今日2日、横浜国際総合競技場でラグビーワールドカップ(W杯)日本大会の決勝が、イングランド代表対南アフリカ代表の間で行われ、大会はクライマックスを迎える。日本代表のベスト8進出により、巻き起こった国内でのムーブメントは、今後、日本ラグビー界が主催する国内リーグへと引き継がれる。日本代表の31名は、もちろん、今大会に出場した各国のW杯戦士の何人かが大会終了後にトップリーグに新加入してプレーするのだ。 トップリーグを頂点とする日本ラグビー界は、海外選手にとって絶好の働き場所のひとつだ。日本のラグビーシーズンは、国際リーグのスーパーラグビーのそれと重ならない。何より周辺地域の治安は、一部の国に比べたら抜群によく、各クラブが用意する年俸も概ね数千万円単位と決して悪くない。ニュージーランド、南アフリカ、オーストラリアといった南半球の強豪国の大物たちは、これまでも活躍の場を極東に求めてきた。 国際的選手の節目となるW杯の年は、その傾向がさらに強まる。今シーズンは日本ラグビー協会の前執行部の意向でトップリーグとスーパーラグビーの日程がかなり重ってしまうが、新加入選手を含めた各クラブの外国人勢の顔触れは豪華絢爛だ。 国内最高峰トップリーグで2連覇を狙う神戸製鋼には、オールブラックスことニュージーランド代表の身長204センチ、体重120キロのロック、ブロディ・レタリック(28)が加わる。サイズを活かした突進やタックル、さらには運動量を兼ね備えた選手でW杯には2大会連続で出場。今大会では、開幕前の怪我の影響からか不完全燃焼だったが、昨季からテストマッチ通算最多得点記録を持つ“スーパースター”のダン・カーター(37)が加わり、ニュージーランド流の組織作りにトライしている神戸製鋼では、外国人枠(同時にグラウンドに立てるのは最大2名。ただし他国代表歴のない選手は特別枠として3選手同時出場可)の軸となるだろう。 一昨季まで2連覇した攻撃型チームのサントリーではオーストラリア代表のサム・ケレビ(26)が新加入する。インサイド、アウトサイド兼用のセンターとして、今大会でも披露した幻惑的な走りを繰り出しそうだ。