祭典終わっても日本で見れる各国のラグビーW杯戦士!
セットプレーに特化しながら多彩な個性を活かすヤマハでは、南アフリカ代表フランカーのクワッガ・スミス(26)が加入2年目を迎える。一線級のフォワードでは身長181センチと小柄ながら、スピードの求められる7人制でも代表に入るなど身軽。また小さなフォワードと言えば、昨季までパナソニックでプレーしていたオールブラックスのマット・トッド(31)が東芝入り。広背筋が強く、地上で相手ボールへ絡むジャッカルが得意だ。今大会では出番の限られた両選手だが、ボールのないところでも懸命に動くだけに周りの若手へ刺激を与えるだろう。 トッドが離れたパナソニックは、2人の大物招へいで2015年以来の王座を狙う。 1人目は、オールブラックスでW杯3大会連続出場のサム・ホワイトロック(31)。レタリックとコンビを組む身長202センチのロックで、防御網へ突っ込む突進と献身的な防御で4強入りを支えた。 2人目は南アフリカ代表のインサイドセンター、ダミアン・デアリエンディ(27)だ。決勝に進んだチームにあってハードタックルとジャッカルを披露し、攻めては、準決勝のウェールズ代表戦で複数のマークを道づれにしてトライをマーク。前大会で日本代表がジャイアントキリングを起こした試合には出場していなかったが、日本からは、「デアリエンディが出ていたら勝負は厳しかった」との声が出ていたほどの実力がある。 トヨタ自動車とNTTコムもW杯戦士で大型補強を目論む。 古豪のトヨタ自動車ではオールブラックス主将でナンバーエイトのキアラン・リード(34)が豊富な運動量で、南アフリカ代表フルバックのウィリー・ルルー(30)が隙を逃さぬカウンターアタックで戦力になるだろう。特にリードの存在は、トヨタ自動車の主将で日本代表のナンバーエイトとして活躍した姫野和樹(25)との共存もしくは競争で物語を紡ぎそうだ。 進境著しいNTTコムでは、南アフリカ代表のマルコム・マークス(25)が目玉だ。 スクラム最前列のフッカーにあっては、身長185センチ、体重107キロというサイズを誇り、タックル、突進、ジャッカルが際立つうえに足も速い。チーム関係者は、日本代表ナンバーエイトのアマナキ・レレイ・マフィを引き合いに出し「バックローのインパクトプレーヤーにはナキ(マフィのニックネーム)がいる。あとはフロントローのインパクトプレーヤーを」と期待する。 ともにNTTコムへ加わるオーストラリア代表のスタンドオフのクリスチャン・リアリーファノ(32)は、白血病を克服してワラビーズへ復帰した不屈の人。今大会では8強入りで終わったが、クイックテンポのアタックをリードした。 「まず周りの方のサポートに敬意を持っています。自分がすべきことにフォーカスできたのは、周りのおかげです」と語るような性格で、普段から仲間とともに練習映像をレビュー。準備に抜かりがない選手としても知られる。