2026年F1は、モナコのヘアピンでもエンジン全開に! 天才デザイナー、ニューウェイ懸念「それに慣れるのは時間がかかるだろうね」
アクティブエアロの「難しい」課題
なおこの新しいPUを成立させるためのアクティブエアロの適切な解決策を見出すことに、F1の上層部は苦労しているとニューウェイは考えている。 FIAは、今年の6月末までに2026年の空力に関するレギュレーションを最終決定させる予定であり、現在はその微調整が行なわれている段階だ。 ただ、一部のチームがこのアクティブエアロを搭載したマシンをシミュレータ上で走らせたところ、フル加速した際にコントロール不能に陥る可能性があることが発覚。アクティブエアロに関しては、今後も前後バランスの調整など、多くの作業が必要であるとされている。 アクティブエアロを成立させるための課題について尋ねられたニューウェイは、次のように語った。 「難しいと思う。PUに関するレギュレーションは、シャシー側のことをあまり考慮せずに作られ、推進されてきたと言っても過言ではない。そのため、それに対処するための解決策を考え出すという点で、非常に大きな問題を引き起こしている」 「しかしその中でも、効率を促進するということに限っては良いと思う。それを行なうため、それを促進するためには、トレンドを広めるためにF1を利用するということと一致している必要がある」 フェルスタッペンはあくまでドライバーであり、テクノロジーの進歩には熱心ではない。よりシンプルなマシンで戦うことを望んでいる。 「アクティブサスペンションとか、アクティブエアロなどに手を出すべきではない」 そうフェルスタッペンは言う。 「それが全てを複雑にしている。おそらく一部のチームだけが優れて、他のチームよりも良い仕事をするということになるだろう。だから、できるだけシンプルにしておく必要がある」 「現時点で、2026年のレギュレーションはそうなっているとは思わない。でも、おそらく僕はきっと驚くだろうね」
Jonathan Noble, Ronald Vording