オールスターゲームは地方開催が望ましいが、球場や収益面の問題で難しいのも理解できる。ならば東西対抗試合を復活させてはどうか【張本勲の喝!!】
地方のファンに球宴を
写真は1975年のオールスターゲーム。右から有藤通世[ロッテ]、日本ハム時代の筆者、加藤秀司[阪急][写真=BBM]
ペナントレースも間もなく前半戦が終了し、オールスターゲームを迎える。今年のオールスターは名古屋(7月19日/バンテリン)と広島(同20日/マツダ広島)で開催されるようだが、多くのファンが喜ぶ熱い戦いを期待している。 現在のオールスターは2試合制だが、私の現役時代はほぼ3試合制だった。メジャー・リーグのオールスターは1試合ということもあり、選手会の要望で2試合制になったと記憶しているが、確かに出場する選手の負担を考えれば3試合は多いような気がする。だからと言ってメジャーのように1試合では少な過ぎるから、やはり2試合が妥当なところだと思う。 それよりも私は、プロ野球の試合をあまり見ることのできない場所で開催してもらいたいし、そういうファンにこそオールスターを見てもらいたいと思う。つまりは地方開催だ。今年で言えば、名古屋と広島のファンは地元の球団があるのだから、プロ野球を見に行こうと思えばいつでも見に行くことができる。わざわざそこでオールスターを開催するよりは……という意見なのだが、それが難しいのはおそらく球場や収益面の問題だろう。 先ほど選手の負担を考えてと書いたが、実際にプレーする選手にすれば12球団の本拠地球場のほうがプレーしやすいし、施設面でも地方球場より整っている。今では地方でも立派な球場がたくさんあるが、収容人数の面でも違うし、そうなれば当然、収益面で差が出る。いろいろな面を考慮した上で12球団の本拠地を持ち回りしての開催になっているのは分かるのだ。 であれば、個人的には東西対抗試合の復活もありだと考える。若いファンの方には馴染みがないだろうが、昔はシーズン終了後、セとパでそれぞれ・・・
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週刊ベースボール