史上最年少!高校2年生で司法試験に合格した早川惺さん「一番意識していたのは、“暗記をするのは最終手段”ということ」
現在の試験制度において、史上最年少で司法試験に合格したのは、筑波大学附属駒場高校2年生・早川惺(はやかわ・しょう)さん(17歳)。 【写真14枚】早川惺さん×加藤春佳P 対談の写真を見る 彼は、昨年、高校1年生で『予備試験』に合格し、今年『司法試験』に合格しました。 このたび、早川さんとドラマ『モンスター』のプロデューサー・加藤春佳(カンテレ/入社7年目28歳)の対談が実現。加藤Pは、カンテレ史上最年少ドラマプロデューサーです。 くしくも、『モンスター』の主人公・神波亮子(趣里)は、“高校3年生で司法試験に合格した”人物で、膨大な知識と弁護士として類まれなる資質を持つ“モンスター弁護士”という設定。 今年、ドラマの設定を越え、高校2年生で司法試験に合格した“リアルモンスター”×『モンスター』プロデューサーの対談が実現しました。
<早川惺さん×加藤春佳P 対談>
――まずは、司法試験合格おめでとうございます。今の心境は? 早川:やっぱり、めちゃくちゃうれしかったです。試験は、最後まで何があるか本当にわからないので、 自分の番号を見た瞬間はホッとして、喜びと安心感が混ざった不思議な感情になりました。これから、さらに掘り下げて、著作権や特許など専門的に勉強したいなと思う分野もあって、今からワクワクしています。 加藤P:終わったばかりで、もうワクワク…。これから、さらに知識を深めていこうという姿勢がすごいですね。昨年、予備試験に受かった際はいかがでしたか?合格率3~4%という狭き門ですが。 早川:そうですね、昨年もめちゃくちゃうれしかったですね。 加藤P:そのうれしいというのは、努力が実ったことがうれしいのか、その先を見据えてのことがうれしいのかでいくと? 早川:それは後者ですね。これから、いろいろできることが増えるっていう。 ――改めて、司法試験に挑戦しようと思った理由を教えてください。 早川:僕は、中学受験をしまして、中高一貫校の筑波大学附属駒場中学校という学校に入学したのですが、中学受験が終わったあと、将来何になりたいか、明確な目標がなくダラダラしていた期間が結構長かったんです。 でも、その間も学校の友人たちはすごく頑張っていて。例えば、化学で賞を総ナメにしていたり、プログラミングの分野で世界的に活躍していたり、すごい友人たちが近くにいて、彼らは自分たちのスキルを突き詰めて、多くの実績をあげていました。でも、僕は何も夢中になれるものがなく、将来何をやりたいんだろうって、中学校3年生になり思い悩むようになりました。 それで最初に思い出したのが、公民の授業がめちゃくちゃ好きっていうことでした。討論形式で、日常的な題材をもとに議論するのですが、それがもう面白くて面白くて、かじりついて授業を聞いてたんです。 それで、 もしかしたら、これなら夢中になってやれるんじゃないか、将来やりたいことにつながるかもしれないと思い、中学3年生のクリスマスプレゼントに六法全書をお願いして、勉強するようになりました。 実際に勉強を始めてみたら、これがもうめちゃくちゃ面白くて。社会の仕組みや法の仕組みを勉強すればするほど、もっと知りたいっていう、スパイラルに入っていった感じです。 それで、司法試験には年齢制限がないので、受験資格を得るための「予備試験」をまずは目指してみようと思い、中学3年生が終わる2月から「伊藤塾」のオンライン講義を受講しました。