御嶽山の微小な火山性地震の発生頻度「やや高い状態」で推移 気象庁が注意呼びかけ
気象庁は、岐阜県と長野県の県境にある火山「御嶽山」について、2024年12月からの山頂付近を震源とする微小な火山性地震の発生頻度が、やや高い状態で推移しているとして、引き続き今後の火山活動の推移に留意するよう、注意を呼びかけています。 気象庁は、3日午後4時、御嶽山について「噴火予報(噴火警戒レベル1、活火山であることに留意)が継続」を発表しました。年末に続いての発表です。 御嶽山の火山活動の状況は、2024年12月中旬以降、山頂付近を震源とする微小な火山性地震の発生頻度がやや高い状態で推移しています。 火山性地震(速報値)の日回数は以下の通りとなっています。 2024年12月27日10回、12月28日5回、12月29日0回、12月30日3回、12月31日5回 2025年1月1日2回、1月2日5回、1月3日午後3時まで0回 火山性微動は発生しておらず、地下のマグマの活動等に伴って、地殻に力が加わって生じる地盤の傾斜変化や山体の膨張・収縮を観測する「傾斜計」や「GNSS連続観測」では、火山活動によるとみられる地殻変動は認められません。 気象庁は、今後の火山活動の推移に留意し、防災上の警戒事項として、地獄谷火口内では、突発的な火山灰等の噴出に注意が必要で、地元自治体等が行う立入規制に従い、登山する際はヘルメットを持参するなどの安全対策をするよう、呼びかけています。 御嶽山に関しての情報は、気象庁HPの「火山登山者向けの情報提供ページ」で確認することができます。