岩佐歩夢がついにF1日本GPを走る!「角田裕毅選手とのデータ比較がすごく重要になってきます」
【3度目の日本GPに冷静に臨む角田裕毅】 特に決勝ではトップ5チーム10台が安定した速さを発揮するため、中団グループにとって入賞は高い「11位の壁」を越えなければならない状況となっている。だが、それを実力で越えるチャンスも見え始めていると角田は言う。 「たしかに入賞するのは難しいですけど、過去2戦のように予選でいい走りをしてトップ5チームに食い込めるようなタイムが出せれば、なんとかチャンスもあるのかなと思います。アストンマーティンの1台とは毎回近いところで走れていますし、うまくやれば抜けると思います。 ただ、そういうチャンスを待つには近くにいなければいけないので、そこを意識して戦っています。まずはとにかく、この鈴鹿に合ったセットアップを導き出して、自分のクルマのパフォーマンスを最大限に引き出せるように集中したいなと思います」 どんなサーキットであれ、ドライバーとして課された仕事を淡々とやっていく。日本GPという特別なレースだからこそ、その雰囲気に飲まれることなく、ある意味で職人のようなそのたたずまいが際立つのかもしれない。 F1ドライバーとして成長したからこそ、日本GPが特別な存在ではなくなった角田裕毅の3回目の地元レースを楽しみにしたい。
米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki