「ぼっち石破」「嫌われ茂木」「後ろ盾なし高市」…総裁選に向けた「推薦人集めレース」に四苦八苦の候補者たち。再選狙う岸田首相はなりふり構わずで党内からは“陰謀論”も…
高市氏の出馬を岸田首相が阻止?の憶測まで…
一方、前回とは打って変わって推薦人集めに苦労しているのが、高市早苗経済安保相だ。高市氏は党内の保守派からは支持を集めるが、広がりに欠く。 保守派の多い安倍派からすら「清和研(安倍派)を抜けた人だし、そもそも発言がかなり右寄りでついていけない」(安倍派ベテラン議員)と言われてしまう状況だ。 「高市氏は前回、安倍晋三元首相の後ろ盾があったから推薦人が集まりました。安倍氏は『決選投票で岸田VS河野になったら、岸田さんに票を回すから』と岸田氏にも伝えたうえで、1回目の投票では高市氏を押し上げるべく、推薦人集めや票集めに奔走したのです。それだけに、安倍氏亡き今、高市氏は推薦人集めに苦労しています」(全国紙政治部記者) さらに、ここに来て高市氏をさらにピンチに陥れる「陰謀」もささやかれている。総裁選の選挙管理委員会のメンバーが7月26日、党総務会で報告されたが、この人選が疑念を招いているというのだ。 「これまでは首相が選管のメンバーを決めるといっても、派閥のバランスが考慮されていましたが、今回は派閥政治批判を意識し、地域や当選回数、男女のバランスを考慮して決める形をとりました。ただその結果、岸田派のメンバーはゼロで、無派閥議員が数多く入ることに。 選管メンバーは総裁選候補者の推薦人にはなれないため、党内では『再選に黄信号がともる岸田首相が、なりふり構わず、他の候補が推薦人を集めにくい形にしたのでは』とささやかれています」(自民党関係者) そして、この選管メンバーの人選は、とくに高市氏にとって不利にはたらくのだという。 「前回の総裁選で高市氏の推薦人になっていた人が2人も選管に入りました。前回、岸田氏、河野氏、野田氏の推薦人になっていた人は今回、誰も選管メンバーにはなっていないので、高市氏が『狙いうち』されたのではと言われています」(同) 前回、高市氏の推薦人になった20人の中には、すでに石川県知事となった馳浩氏、党員資格停止中の西村康稔氏、出馬がささやかれる小林鷹之氏もおり、ただでさえ推薦人集めに黄信号が灯る中、2人の選管メンバー入りは、高市氏の総裁選出馬をさらに危うくしている。 再選を目指す岸田首相には岸田派議員がついており、スタートラインに立つこと自体はできそうだ。ほかにも、河野太郎氏、野田聖子氏、小泉進次郎氏らが水面下で推薦人集めに精を出し、政策づくりを進めているとささやかれる。 推薦人20人の壁を乗り越え、最後に首相の座を手にするのは・・・・・・? 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
集英社オンライン編集部ニュース班
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