【ナゼ】カイロス打ち上げ後に飛行中断措置「ノズル駆動制御に異常」今回ミッションはどこまで達成? 見守った人は「ショック」「成功するまで応援」
(中谷しのぶキャスター) 改めてこちらです。 きょう午前11時に打ち上げられました。 約80秒後に1段目のノズル駆動制御に異常が発生し、ロケットが姿勢を崩した。想定の飛行経路よりも西側にずれてしまって、3分7秒後に「飛行中断措置」が取られました。 ちゃんと中断できたことも、一つプラス要素かと思うのですが、ロケット自体が前回よりも着実にステップアップしているということです。
1回目の初号機の時は、爆発しました。その原因は、ロケットの推力を計算する過程に問題があったと。 今回のカイロス2号機は、前回の失敗を生かして修正し、約9か月で2度目の発射に至りました。この期間も含めて今回、一つプラス糧にできるところではないかと考えられます。
「カイロス」の達成段階は、細かく決まっていて、ミッションが5段階あります。前回達成したのが青です。「打ち上げ準備」から「打ち上げ」までは行ったんですが、爆発してしまった。 今回達成したのがどこまでなのか。 この「軌道投入」というところが課題だったのですが、初号機は発射までいきましたが、2段階目の「1段分離」と「2段点火」で失敗したと。今回は、この4段階目のところでうまくいかなかったということです。 3段階目は何かと言うと、「フェアリング開頭」と言って、ロケットの先端部分、人工衛星を守るカバーを捨てるところまではうまくいったということなんですが、その後、ちょっと失敗してしまった。 1回目(14日)の打ち上げの時には、足立さんも見学場を取材してましたが、どんな声が聞かれましたか? (足立アナ) 皆さん、朝7時から待っていて、打ち上げまで4時間、ずっと寒い中で凍えながら待っていて、とにかく打ち上がってほしい、その一心だったんですけど、待って待ってこの結果。でも皆さんまだ、期待の声上がってましたよね。 (中谷キャスター) そうですね。3号機が今後どうなるのかも含めて、今後もまた次の成功を祈りたいなと思います。
【関連記事】
- 【速報】民間ロケット「カイロス」午前11時に打ち上げも「飛行中断措置」ミッション達成困難と判断 和歌山・串本町の日本初の民間発射場 今年3月の爆発から約9か月
- 【速報】民間ロケット「カイロス」打ち上げ失敗 午後2時から会見「ミッション達成困難」飛行中断措置 和歌山・串本町の日本初の民間発射場 今年3月の爆発から約9か月、2度の強風での延期経て
- 【再び挑戦】午前11時打ち上げ!民間ロケット『カイロス2号機』 2日連続で「強風」を理由に延期に…和歌山・串本町の“日本初”民間発射場から天空へ
- 【速報】「失敗とはとらえていない」民間ロケット「カイロス」飛行中断措置受け、スペースワン社が会見「経験は貴重、原因を究明し再挑戦」ノズルの駆動制御に異常、飛行経路にズレ
- 【映像】ロケットの一部が回転し進む様子も…『カイロス2号機』打ち上げ失敗 「飛行を中断」と発表