都内在住の妹の家に「ジェットタオル」が! ペーパータオルの方がコスパがよいと思いつつもうらやましいです…。
商業施設や飲食店のトイレに入ると、手を乾かすためのジェットタオルが設置されているケースがあります。ジェットタオルには家庭用もあり、一般住宅でも設置可能です。妹の家に設置されているのを見てうらやましく思うかもしれません。 そこで今回は、ジェットタオルと使い捨てのペーパータオルでは、どちらの方がコストパフォーマンスがよいのかについて解説します。ジェットタオルの導入を検討している人は、ぜひ参考にしてください。
ジェットタオルにかかる初年度費用
アイオルスが販売する家庭用ジェットタオル「Hand Dryer White Nyuhd-210W」のメーカー希望小売価格は2万7500円(税込み)です。アイオルスによると、1回の使用時間は約15秒です。1日8回使用する場合、1日の使用時間は約2分間となります。 「Hand Dryer White Nyuhd-210W」の消費電力は580Wなので、1日あたりの電気代は580W×31円/kWh×0.002÷60=約0.6円です。1年を365日とすると、1ヶ月あたりの電気代は0.6円×365日=約219円となります。 本体購入費用と合わせて、ジェットタオルにかかる初年度費用は約2万7719円であることが分かりました。2年目以降は本体を購入する必要がないため、原則として電気代のみがかかります。
ペーパータオルにかかる年間費用
ペーパータオルとは、手や顔を拭くための使い捨て用のタオルです。通常のタオルと比較すると衛生的な点が魅力といえるでしょう。ペーパータオルはホームセンターやドラッグストアなどで購入でき、大手100円ショップの場合は120枚入りが110円(税込み)で購入可能です。 1枚あたりのコストは約1.1円となるため、1日8回使用する場合は約8.8円かかることになります。ペーパータオルにかかる年間費用は、8.8円×365日=約3212円であることが分かります。
ジェットタオルとペーパータオル、どちらの方がコストパフォーマンスがよい?
初年度費用のみを比較すると、ペーパータオルの方が圧倒的に安く済むことが分かりました。ペーパータオルはジェットタオルのような初期投資が必要ないためです。 では、それぞれを10年間使用した場合の費用を比較してみましょう。ジェットタオルにかかる10年間の電気代は、約219円×5年=約2190円です。本体購入費2万7500円と合わせると、2万9690円となります。 一方、10年間ペーパータオルを使用した際の費用は、約3212円×10年=3万2120円です。それぞれを10年前後使用した場合、ジェットタオルの方がお得になる可能性があります。 ただし、10年を待たずにジェットタオルが故障する可能性もあります。また3万円弱の本体を購入することになるため、どちらがお得とは判断しにくいでしょう。なお、多くの家庭用ジェットタオルの保証期間は、購入日より1年間に設定されています。10年を待たずにジェットタオルが故障する可能性は十分あるでしょう。
コスト面以外を考えて選ぶのがおすすめ
10年以上使用することを考えると、ペーパータオルよりもジェットタオルの方がコストパフォーマンスがよい可能性があります。ただし、10年を待たずに故障し、買い替えが必要になる恐れがあるため、一概にどちらがお得とはいえません。 また、使用頻度や家族の人数によってもどちらがお得かは異なります。コスト面だけでなく、使いやすさや衛生面なども考慮して自分に合っている方を選ぶのがおすすめです。 出典 AIOLUS(アイオルス) Hand Dryer 公益社団法人 全国家庭電気製品 公正取引協議会 よくある質問 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部