【沢田康文の欧州競馬リポート】凱旋賞ブックメーカーオッズで英・仏両ダービー馬が人気分け合う
英、仏のダービーが終わり、各ブックメーカーによる凱旋門賞(10月6日、仏パリロンシャン、GⅠ、芝2400メートル)のオッズでは、両ダービー馬が人気を分け合っている状況だ。 統括機関である英BHAとフランスギャロから先週レーティングが発表され、英ダービー馬シティオブトロイ(愛=A・オブライエン、牡3)は123ポンド。この数字は同厩舎の過去の英ダービー馬では2001年ガリレオ(126ポンド)、02年ハイシャパラル(126ポンド)、12年キャメロット(124ポンド)に次ぎ、14年オーストラリアと並ぶ4位となっている。 一方、仏ダービー馬ルックデヴェガ(仏=C&Y・レルネール、牡3)は120ポンド。近15年の仏ダービー馬では、その父で10年のロペデヴェガが124ポンドで最も高く、昨年のエースインパクトは123ポンドだった。厩舎によるとルックデヴェガは510キロ台の大型馬で、主戦のR・トーマス騎手は一戦ごとの成長力を高く評価している。まだキャリア3戦で伸びしろも十分ありそうだ。 レースレーティングを決める上位4着までの平均値は、その年に得た各馬の最高レーティングも対象に年明けに再度計算されるが、現時点では仏ダービーが115・75ポンドで115・5ポンドの英ダービーをわずかに上回っている。JRAが発表した日本ダービーのレーティングはその2レースよりも高く、ダノンデサイルが120ポンドで平均値は116・25となっている。(在仏競馬記者)