米国最高裁判事の自宅庭に「逆さまの星条旗」が…!議事堂襲撃事件を裁く判事がトランプ支持者と同じことをしていた衝撃
判事の別荘でも同様の旗が目撃される
しかも事はこの一件で終わらなかった。そのニュースが報じられて間もなく、ニューヨークタイムズ紙の読者から「自分もこれと同様の旗を(他の時に他の場所で)目撃した」という情報が同社に寄せられたのだ。 最初のニュースを報じたのと同じ記者がこの読者に取材したところ、今度はニュージャージー州にあるアリート判事の別荘の庭に「天への訴え(Appeal to Heaven)」と呼ばれる奇妙な旗が掲げられていたという。 この旗は白の布地に緑色の「松の木」が描かれていることから別名「松の木の旗(Pine Tree flag)」とも呼ばれる。その起源は18世紀のアメリカ独立戦争の頃にまで遡るが、その後長らく忘れ去られていた。 ところが、この旗は何故か最近になって息を吹き返し、やはり「選挙は盗まれた」と主張するトランプ支持派の象徴となっている。実際、2021年1月の議事堂襲撃事件の現場でも、この「松の木の旗」が何本か目撃されている。 この奇妙な旗が2023年の7月から8月にかけてアリート判事の別荘の庭に掲げられているのが、やはり近隣の住民によって目撃され、その情報が同紙記者に寄せられた。当時掲げられた旗を撮影した画像がGoogle Street Viewから確認されたという。 この旗が掲げられたときには(前回のように)アリート判事の妻と近隣住民の間で口論があったなどという事実はなく、したがって同判事も妻のせいにするのは難しいはずだ。 しかもタイミングが悪かった。この旗がアリート判事の別荘に掲げられた時期は、ちょうど米国最高裁が2021年1月6日の議事堂襲撃事件における数百名の暴徒らの違法性とトランプ前大統領の免責特権の可否を審議し始めた頃だった。 よりによって、そんな大事な時期に審議の当事者であるアリート判事が自分の別荘の庭に議会襲撃事件の暴徒が掲げていたのと同じ旗を掲げていたのだ。これで本当に厳正中立な裁定を下す事が出来るのか、誰もが疑問に思うのも当然だろう。