鼻と両頬骨折からカムバックした古川奈穂が復帰後初V
6月15日の函館8Rで鼻と両頰を骨折し、今週から戦列に戻っていた古川奈穂騎手(23)=栗東・矢作=が、28日の札幌2Rで1番人気テイエムタリスマに騎乗して復帰後初勝利を飾った。好発を決めて好位の外々をもまれないようにエスコート。早め先頭から押し切り、今年のJRA5勝目、同通算47勝目を挙げた。 奈穂は「スタートを決めてくれました。内でもまれる競馬が多かったのですが、今回は外枠。この馬のリズムを崩さないように乗りました。3~4角は少しキツい位置になってしまいましたが、その手応えのまま最後までしっかり頑張ってくれて、減量でひと押しが利いて良かったです」と笑顔を浮かべた。 レース後にはウイナーズサークルに詰めかけた大勢のファンに、軽く会話を交えながらサインのサービス。「木原先生には学校生の頃からお世話になっていますし、復帰週からこんなチャンスを頂き、先生のところで一つ勝ててうれしいです。また依頼を頂けるように結果を出さないといけませんし、技術をしっかり身につけないとと思いました」と気を引き締めた。