【独自取材】「捜査員カッコ良かった」「やってないもん(笑)」『紀州のドン・ファン殺人事件』初公判 元妻・須藤早貴被告を最も知る人物が語る“素顔” 最重要ポイントは「覚醒剤がどのように入ってきたか」
(吉田氏) 「6月1日までの間に、須藤被告は毎日のように事情聴取に引っ張られていて、帰ってくると、今日は何を聞かれたというのを全部、僕に喋っていた。僕は、『やったとしたら自首しなさい』と何度も言いました。そしたら、須藤被告は笑いながら『やってないもん』って言うんです」
さらに、こんな会話も―。 -(家政婦) -「もし逮捕されたら、どのくらいの量刑なの?」 -(吉田氏) -「(適当に)15年ぐらいかな。でも、自首すれば軽くなる可能性がある」 -(家政婦) -「早貴ちゃん、行きなよ。戻って来てもアラサーやん」 -(須藤容疑者) -「適当なこと言わないでください」
(吉田氏) 「そう言いながら、早貴(被告)は笑っていたんです」
■「覚醒剤がどのように入ってきたかが本件の最大のポイント」ついに始まる初公判、裁判の争点は?
2024年9月12日に行われる初公判では、何が争点となるのでしょうか。 『動機・殺意』について、須藤被告は「毎月100万円のお手当をもらうのが決まっているのに、私が殺すわけがない」と話しています。ただ、野崎さんには“最後の愛人”と呼ばれていた女性がいて、野崎さんは「須藤被告とは離婚して、彼女と結婚する」と周囲に漏らし、須藤被告に離婚届を渡していたということです。 Q.「離婚された場合、100万円のお手当はどうなるのか」という不安・心配が、一つの動機になり得ますか? (亀井弁護士) 「100万円の問題もありますが、野崎さんが死んで、それが殺しだとわからなければ、多額の資産を承継します。そういった意味では、動機としては十分だと思います」 『覚醒剤の入手方法』については、捜査関係者によると、須藤被告は「覚醒剤や完全犯罪の情報を検索」「覚醒剤の密売人と接触した形跡あり」ということですが、須藤被告本人は日常的に覚醒剤を使用していた形跡がなく、密売人が証人として出廷するかもポイントです。 Q.密売人は特定できているのでしょうか? (亀井弁護士) 「特定できていると思います。恐らく、この事案で最も重大なのは、ここです。というは、密室性や動機は見えますが、あとは何がないかというと、事件性を表す証拠・自殺を否定するような証拠です。覚醒剤がどのように入ってきたか、ここが本件の最大のポイントです」 Q.密売人が証人として出る可能性はありますか? (亀井弁護士) 「可能性は高いと思います。一番わかりやすい検察の支えは、ここです」 Q.自分が逮捕される可能性もあるのに、証人として出ますか? (亀井弁護士) 「取引まではしないと思いますが、もしかしたら服役中かもしれないし、服役を終えた後かもしれません」 Q.28人の証人の中に「覚醒剤を須藤被告に渡した」と言う人がいたら、裁判が早く進みますよね? (亀井弁護士) 「大きな決定打になると思います。直接の密売人ではなくても、それを知っている人間など、覚醒剤が須藤被告のところに入ったことに関して知識を持っている人が出てくると、かなり有力な証拠になると思います」 (「情報ライブ ミヤネ屋」2024年9月11日放送)