【独自取材】「捜査員カッコ良かった」「やってないもん(笑)」『紀州のドン・ファン殺人事件』初公判 元妻・須藤早貴被告を最も知る人物が語る“素顔” 最重要ポイントは「覚醒剤がどのように入ってきたか」
翌日には、急いで和歌山・田辺市にある野崎さんの自宅へと向かった吉田氏。倒れた野崎さんを発見した当時の様子を、家政婦から聞いたといいます。 (吉田氏) 「『社長(野崎さん)の体がカチンカチンだった』って、それがもう印象的で。『体温は?』と聞いたら、『体温はあった』って言うんです。早貴(被告)が119番通報したらしいけど、『早貴(被告)、社長(野崎さん)の体に一回も触れなかった』って言うわけ。え?って思ったんです」
■「背伸びしすぎ」「とにかく見栄を張りたい」須藤被告の素顔に迫る
Q.須藤被告の第一印象は、どういう印象を持たれましたか? (吉田氏) 「なんて言うのかな…背伸びしすぎ。ブランドもので全部、固めているわけです。ヒールも、すごく細いヒールで。『あぁ、背伸びしているな』というふうに思いました」
(吉田氏) 「とにかく見栄を張りたいんでしょうね、彼女は。『新宿のマンションに、お姉さんと住んでいる』と言うから、『家賃はいくら?』って聞くと、15万円とか言う。お姉さんは看護師だって言っていた。でも、『どこの病院?』と聞いても、『何区の病院?』と聞いても、答えられない。あ、これ全くウソだな、と。それで、あるときに『全部ウソでした』と言うんですよ」
また、吉田氏によると、須藤被告は写真を撮られること・人前に出ることを極端に嫌がり、「結婚式を挙げるなら離婚する」とも言っていたということです。
■野崎さんから電話「なんとか田辺に来てもらいたい」 “二人きりの4時間”に何が?
2018年5月24日、事件があった日の野崎さん・須藤被告・家政婦の動きを、時系列でまとめました。 <正午ごろ>野崎さん・須藤被告・家政婦の3人で昼食 <午後3時ごろ>家政婦が外出し→野崎さん・須藤被告が二人きりに <午後5時ごろ>野崎さんは2階の寝室へ <午後6時前>野崎さんは1階でビールを飲み、再び2階へ <午後7時ごろ>家政婦が帰宅 <午後8時ごろ>須藤被告・家政婦がリビングでテレビ観賞→この時、2階寝室から「ドーンドーン」と物音 <午後9時ごろ>野崎さんの死亡推定時刻 <午後10時ごろ>須藤被告・家政婦の順で2階寝室へ→野崎さんはソファで動かず(口から泡・体は硬直) 上記のように、午後3時ごろ~午後7時ごろまでの4時間、須藤被告には野崎さんと二人きりの時間がありました。