中村獅童の息子・陽喜&夏幹 家ではオリジナル脚本で歌舞伎ごっこ 立ち回りへの憧れ
日テレNEWS NNN
歌舞伎俳優の中村獅童さん(51)、息子の陽喜くん(6)、夏幹くん(3)親子にインタビュー。3人は、6月1日から始まる歌舞伎座公演『六月大歌舞伎』(24日まで上演)に出演します。夜の部では、陽喜くんと夏幹くんが、『中村陽喜』と『中村夏幹』をそれぞれ名乗って初舞台を踏みます。本番を間近に控えた陽喜くんに、その見どころを紹介してもらいました。 【画像】ビートたけしが原画を提供、中村獅童の息子・陽喜&夏幹 初舞台の祝幕お披露目
■陽喜くんに獅童さんが熱血指導 インタビューの答え方
陽喜くんに舞台の見どころについてお話をうかがうと、上手に答えられない陽喜くんに対して、答え方を熱血指導するなど、父親の顔を見せる獅童さんがいました。 ――陽喜くんと夏幹くんが、今回の『六月大歌舞伎』で、“ここをみんなに見てほしい”って思うところはどこですか? 陽喜:『山姥』と『魚屋宗五郎』です。 ――どの部分を一番見てほしいですか? 陽喜:衣装とかセリフとかです。 獅童:あとあれじゃん。普段は、酒屋の丁稚役って1人じゃなかった? それを教えてあげないとさ。 陽喜:普段は、“さかなやの丁稚”は1人なんですが… 獅童:さかなやじゃない。酒屋。 陽喜:さかやの… 獅童:もう一回。“普段は”から言ったほうが… 陽喜:普段は! 獅童:ちょ、ちょっと待って。編集ってものがあるんだよ、編集。(ディレクターが)上手にね、間違ったところを切って、うまくいったところだけつなげてくれるから。 陽喜:うん… 獅童:さっきの続きのつもりでしゃべればいいんだよ。“あ、普段はですね、魚屋宗五郎は…”って。まあ別にその通りに言わなくていいけど。パパが背中をトンってやったら、お話してあげて。頭の整理をして、ゆっくりしゃべって。 陽喜:普段は、“酒屋の丁稚”は、1人なんですが、今回は2人でやるんです。 ――夏幹くんと一緒にやるっていうことですか? 陽喜:はい
今回の舞台で、陽喜くんは『丁稚与吉』、夏幹くんは『丁稚長吉』を演じています。本番に向けて稽古も一緒に頑張っているといいます。 ――陽喜くん、弟はお芝居上手ですか? 陽喜:上手です ――夏幹くんは、陽喜くんと一緒にお稽古していて格好良いなと思うところありますか? 夏幹:立ち回りするところ。 獅童:彼らは普段、例えばどこか遊びに行っても帰り際に、陽喜は必ずうちに帰って“歌舞伎ごっこしていいですか?”って聞くんですね。要するに、1日の締めくくりは2人での歌舞伎ごっこなんです。お芝居をしながら立ち回りをするんです。いつもうちに帰って、浴衣に着替えて、それも浴衣は何枚も着て、肌脱ぎしたりとか、彼らなりの工夫、オリジナリティーがあって。陽喜の場合は、そこにちょっと忍者の要素も入ってくるんで(笑) “こうやって戦う”という立ち回りの手なんかを、だいたい陽喜が考えて“なっちゃん、この時はこういうふうにやりなさい”って教えているので、多分そういう戦っている姿を、夏幹は格好いいって言っているのかな。