亡くなった髙島晨伍さん

　神戸市東灘区の「甲南医療センター」に勤める医師が長時間労働が原因で自殺した問題で、遺族は約2億3000万円の損害賠償を求めて病院側を提訴しました。 　おととし5月、神戸市東灘区の「甲南医療センター」に勤めていた医師の髙島晨伍さん（当時26）が神戸市内の自宅で自殺しました。西宮労働基準監督署は去年6月、髙島さんの自殺は長時間労働が原因だとして労災を認定しました。 　認定では、亡くなる直前の髙島さんは100日連続で休日がなく、1カ月で200時間を超える時間外労働があったとされています。髙島さんの遺族は病院側が髙島さんの長時間労働を知りながら、業務を軽減するなどの措置を執らなかったとして、約2億3400万円の損害賠償を求めて大阪地裁に提訴しました。

提訴を受け病院側は・・・

　提訴を受け、甲南医療センター側はABCテレビの取材に対し 「提訴されたとの事は重く受け止めています。内容をまだ確認していないのでコメントは致しかねますが、公平な裁判所の下で、問題解決のための手続きが行われるものと位置づけており、真実に基づき裁判所に適切なご判断をいただくべく、誠実かつ適切に粛々と対応していく所存です」 　と話しています。