26歳医師が過労自殺 違法な時間外労働させた疑い 神戸・甲南医療センターの運営法人と院長らを書類送検
去年5月、神戸市東灘区の甲南医療センターの医師が自殺した問題で、違法な時間外労働をさせていたとして、病院を運営する医療法人と院長らが書類送検されました。 労働基準法違反の疑いで書類送検されたのは、甲南医療センターを運営する医療法人「甲南会」と、院長ら2人です。 院長らは去年4月、甲南医療センターに勤務していた医師の髙島晨伍さん(当時26歳)に、労使協定で定められた範囲を超える月約113時間の時間外労働をさせた疑いが持たれています。 髙島さんは去年5月に神戸市内の自宅で自殺し、西宮労働基準監督署は今年6月、髙島さんの自殺は長時間労働が原因だとして、労災を認定していました。 認定では、亡くなる直前の1ヵ月間に200時間以上の時間外労働があったとされています。 遺族は書類送検を受けて「今後、適切な刑事処分が下され、司法の場で晨伍の死についてより明らかになることを望みます」とコメントを発表しました。 一方、甲南医療センターはABCテレビの取材に対し「ご遺族が刑事告訴した案件なので、書類送検されるのは当然の流れと考えており、今回の書類送検を受けて特にコメントすることはございません」としています。
ABCテレビ